病気による不安や焦りを受け入れる

こんにちは、臨床心理士のちむです。

今日から2月ですね。沖縄は最高気温が18度とかですが、これでも「寒い」んです。

風が強いからか、体感温度は低いんだろう、とよく言われています。

昨日は天気が悪くて、皆既月食が観測できず、残念でした。

さて、今日は病気による不安や焦りをどう受け入れるか?について話したいと思います。

私は、今は医療機関に勤めていますので、病気や障害をおったことでの不安や焦りを聴く機会が非常に多いです。

不安や焦りの多くは、自分を取り巻く状況が変化するからなのですが

病気や障害を負うということは、今までしていたことができなくなってしまう、これまでの社会的役割を一時的または永続的に失ってしまう恐れがある、対人関係が変わる、仕事を休職または辞めざるを得なくなる、といった不利益を被ることが起因しています。

当たり前、誰もが不安になりますよね。

特に、病気や障害によって入院するとなれば、なおさら不安の状態は続くわけです。

さて、不安とは何か?説明を求められるとどう答えるでしょう?

心配とどう違うのかというと、心配は不安に比べてより具体的なものです。

  • 学校の成績が心配
  • 家の家事ができるか心配
  • 子供がちゃんと家までたどり着けるか心配

こんな具合です。

では、不安とはなんでしょう?

不安は、「不安症状」というように症状として捉えることができます。

不安とは、心配の気持ちがより強度や広がりを増した状態だと理解するといいです。

不安は、対象が漠然としていると言われます。

なんとなく漂っている重苦しい空気感とでも言いあらわせるでしょうか。

心配事がたくさん重なっている、心配事が長期にわたっている場合、不安症状にまで発展するわけです。

心配と違って不安は、何か困っている出来事が取り除かれればすぐに解消されるとも限りません。

不安という感情が襲っている場合には、その出来事たちを取り除くことに加えて、強化されてきた不安感情を取り除く工夫が必要になるでしょう。

そして、抑うつ気分が過去のことに対する自分自身の評価であるのに対して、不安は未来のことをどう評価しているのかに関わってきます。

ご自分が未来をどのように評価しているのか?

それをうまくいいイメージと繋げることができれば不安感は和らいでいくはずです。

それでは次にこれを考えてみましょう。

病気や障害があるために不安や焦りがあるというのはどういう状態なのか?

例えば、うつ病の治療が開始し、職場を休職しているとしましょう。

うつ病の方は、自分や世界について、現在・過去・未来に対して悲観的に捉えやすい傾向があります。

未来に関して言うと、

「復職がうまくいかないかもしれない」

「責任ある仕事はもうできないかもしれない」

「ワーキングマザーとして今までみたいにこなすことはもうできないかもしれない」 etc

多くの心配事は、「不安状態」にあると、より生じやすくなります。

つまり、不安が心配事を呼び、さらにまた不安になるという悪循環を生じやすいのです。

不安の根底には、未来や自分の身の回りの世界に対して、ネガティブな見方をしやすいフィルターがかかっています。

そうしたフィルターごと、修正をしなければ、不安症状、それから引き出される心配事の数々は無くなりません。

では、フィルターはどんなものなのでしょう?

例えばそれは、

「私はこの先幸せになれないだろう」

「私はこの先きっと孤独になるだろう」

「私はこの先大きな失敗を犯すだろう」

「私の生活は充実しないだろう」

「私はこの先他人に誤解されることが度々あるだろう」

といったものです。

これは、専門用語でいうと「自動思考」というもので、状況に応じて私たちが意図しない間に頭にポッと浮かんでくる思考と言われています。

探し方は、自分自身に関するもの(主語が「私は・・」で始まるようなもの)を目安に探すといいです。

自動思考に引っ張られるようにして、不安に関わる思考、心配事が生み出されるのです。

ですから、まずこの根底にあるフィルターを同定することが大切です!

不安や心配の起こり方をおさらいしたところで・・

今度は、それを解消するにはどうするか?を考えてみましょう。

不安や焦りは、状況に起因しますが、基本的には自分の中に沸き起こる感情です。

こうした不安や焦りは、他人がどうこうしたってなくなるはずがありません・・。

つまり、自分でどうにかするしかないのです。

こういうと、突き放されたように感じてしまうかもしれませんが、至極当たり前のことをいっています。

相手が変わってくれないと自分の不安は無くならない、とおっしゃる人がいました。

もし、相手が変わったとしても、また状況が変われば同じように不安が起きます。

その度に相手は変わってくれるでしょうか・・?

自分の気持ちの持ち方が変わらない限りは次のストレスにやられるばかりです。

ですから、自分でなんとか変えよう!という意識がまず大切になってきます。

もちろん、それだけで良くなるなら医者いらずな訳ですから、心理学的な手法を取り入れながら時間をかけて、自分の気持ちを整理するのがベストです。

このときに大切なのは、認知行動療法などのスキルを使うことではありますが、ベースとして大切なことは、その状態を受け入れる姿勢です。

あなたは今の不安な自分、焦りの強い自分に対して、「こんな自分ではダメだ」と叱責していませんか?

「もっと強くならなければ」と鼓舞することも、マイナスに働くことがあります。

「今の自分も、OK」という姿勢がなければ、うまくいきません。

これを「自己肯定」と言います。

自己肯定することによって、今よりもっと過ごしやすい自分に変化しやすくなります。

まずは、「姿勢」から見直ししてみては如何でしょう?

あなた自身を受け入れる、許容する、大切にする、愛すること。

そうしたところから始めてみましょう。

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