芸能人(岡村隆史・堂本剛・中川家)のパニック障害やうつに関するニュース記事について比較分析してみた。

bunseki

芸能人の方は何をしていても注目されるわけで、プライバシーはなかなか守られないのが現実ですよね。

よほどのファンでなければ、芸能人の病気に関心を持つことはないでしょうけれど、パニック障害と診断されたり、パニック障害らしい症状を示している芸能人の方々について書いているニュース記事は病気の理解を深める機会になったりと、啓発にもつながります。

しかしながら特に芸能関係は一般人にはわからない部分が多く、主観的になりがちなのが難点です。

(それがいわゆるデマにもつながるわけですが)

1つの記事だけではなく、いくつかの記事を比較検討することで、傾向も知れますし、より深い理解が得られるように思います。

今日は、これらのニュース記事をとりあげて、誠に勝手ながら私なりに比較分析してみたいと思います。

3つのニュースサイトから拾った記事(代表的に 堂本剛、中川家・剛、岡村隆史について書かれた記事をとりあげました)

  • ダヴィンチNews(http://ddnavi.com/news/184697/)
    タイトル:「10代の頃の記憶はほとんどない」 過呼吸、パニック障害…堂本剛を心の病から救ったもの
    THE PAGE (http://thepage.jp/detail/20140601-00000002-wordleaf?page=3 )
    タイトル:<私の恩人>「中川家」剛、病気のこともイジる…さんまの“愛のムチ”!
    Livedoor news (http://news.livedoor.com/article/detail/4919278/)
    タイトル:うつ病説根強いナイナイ岡村隆史 芸能人と心の病の関係

を、テキストマイニングという方法で分析していきます。

テキストマイニングは簡単に言うと、word(語)に落とし込んだテキストデータすべてを対象に計量分析し、それぞれのデータの特徴をつかんでいくことを言います。

語と語の関係性などを知ることができるのですが、膨大な量のテキストデータを扱って、それを大づかみに理解しやすくする手法で大変便利です。

マーケティングの方法としても利用されるといいます。

(今回は3つの記事で分量は少ないです。)

まず、3つの記事の文章において、よく出る語(頻出語)をあげてみます。

頻出語 Sheet1

(表1)頻出語リスト

表をみてもらうとお分かりになりますように、より上位(記事のなかで5語以上出現した語)は、病気のこと、症状に関する語があがっています。

「パニック」「精神」「病気」「うつ病」と、心身の状態が悪い時の説明がなされています。

そのほか、「事務所」・「番組」・「仕事」という語が上位にあがっています。病気になることによって、仕事へも必然的に影響が出てきていることがわかります。

しかし、売れていればいるほど、事務所(雇用側)は仕事をたくさん入れてスケジュールを詰め込んでいく、という主旨の記者のコメントが書かれています。

利益を追求する、商機を逃さないといった姿勢、競争の激しい芸能社会が浮き彫りになっているように思いました。

(図2) 共起ネットワーク、語と語

パニック(芸能)語ー語の共起ネットワーク

こちらは、3つの記事全体により強く関連している語を線で結んでいます。

堂本さんと関係の深い語として、「死ぬ」「生きる」という語をよく使っています。

この記事は、過去の闘病体験で辛かった時期を回想し、最終的には音楽活動が彼の心の癒しになった、という記事です。

「死ぬ」「生きる」という表現は、パニック障害の方がよく使う表現であり、パニック発作によって「死ぬかもしれない」と言われたり、または「こんな症状のまま生きていたくない」という気持ちにさせられてしまいます

芸能人も私たち一般人と同じように症状のために苦しんでいるんですね。

岡村さんについては、「岡村」と「体調」「不良」とがより強く関連しています。

彼の症状は、ネットでは「パニック障害」か?と言われていますが、症状から考えるとうつ病が近いようですね。

この「体調不良」も、パニック障害のように突然の発作に苦しむというよりは、気力が無いといった持続する身体症状が問題だったようです。

この記事では、うつ病に関連するような心身の不調、それぞれの芸能人たちの告白をまとめている記事となってます(結局はこの記事はパニック障害ではないってことです)。

興味深いのは、より関連している語の「アイドル」「告白」「芸能」の部分。

今回あげている3名以外にも、芸能人やアイドルの皆さんがパニック障害うつ病をわずらったと「告白」していることがつづられています。

今でこそ告白できるものの、イメージを大切にする商売であるがゆえに、「ブログを削除する」といった行為からも明らかなように、病気であることを隠さなければならない現状がある様です。

芸能界に限らず、私たち一般人も、患者さんたちはみな、自分の病気が周囲の人に与える影響、とくに「仕事で不利益をこうむることになるのか」を気にされる方は多いです。

病院で診断書をもらわなければ休職はできませんが、「病名を付けられるのが怖い」「会社に知られたらどうなるのか」「病名は違うものにしてほしい」といった声はよく聞きます。

それも、患者さんたちにとっては、サバイバルしづらい環境であることが伺えますよね。

病気を隠したいというのは一般社会、芸能界ともに共通していますが、本人がオープンにしたいと言っているにも関わらず、事務所側がイメージに気遣って表に出そうとしないということは、芸能界においてはよくあるかもしれませんね

ところで不安障害の治療で、日本で生まれた方法の一つに「森田療法」というのがあります。

これの基本は「あるがまま」でいられるようにすることです。

あるがまま、というのは「かくあるべし」(こうあるべき)という自分の理想像と、「かくある」(実際の自分)との間の差がひらくほどに葛藤し、つらさが増し、症状につながるので、そのギャップを埋めることが大切であると説いています。

「いまのままの自分でよいんだ」という体験、それが腑に落ちるといい、ということです。

その体験が病気とともに生きることの決意にもつながるし、症状緩和にもなります。

しかしながら、この治療コンセプトにまさに反するような状況がここにはあって、芸能人でパニック障害が多い(ように割合的に思います)のは、本当の自分をさらけ出せない、イメージを壊さないようにするため、心に闇のある自分はまさに闇に葬り去られてしまう状況があるのかもしれません。

イメージの自分と本当の自分をうまく二分できるタイプの人はいいけれど、とても真面目な方は行き詰った時には苦しいかもしれませんね。

(図3) 共起ネットワーク、各記事との関連

パニック(芸能)変数ごとの共起ネットワーク

次の図は、それぞれの記事と関連の深い語をつないでいます。

(便宜上、それぞれの記事を芸能人の名前で表記しました)

それぞれの記事同士で関連が深い語は、中川家・剛さんのことを書いた記事と、岡村さんについて書かれた記事では、「番組」「病気」がリンクされています。

また、「堂本さん」と「中川家」とでは、「思う」という語がリンクされています。

堂本さんと岡村さんの記事では「精神」「心」がリンクされています。

中川家剛さんと堂本さんの記事の間の「思う」は、それぞれの記事で関連のある語がほぼなかったと言ってよいでしょう。

特に中川さんの記事は、パニックを患ったことをより詳細に記載されている一方で、売れ始めたころに明石家さんまさんからの関わりによって病気の自分が「救われた」という記事なので、同じ病気といっても、取材で話している場面の設定が全く異なることがわかります。

一方で、中川家剛さんと岡村さんの記事の間の「番組」「病気」は、病気をすることで仕事に影響が出てきたことが記事にかかれているからだと思います。

これは、芸人さん特有であるのか、テレビに出て露出する機会の多い彼らはスケジュールが詰まりがちであることがあるかもしれません。

そしてアイドル、歌手の彼らは、それが芸人に比べると物理的にも、(圧力としても?)表に出にくいということなのかもしれません(これは憶測にすぎませんが)。

岡村さんの記事と、堂本さんの記事に共通している「心」「精神」については、記者の考えが反映されているからだと思いますが、「精神的に落ち込んでいた」といった表現が共通しています。

具体的な状態が明らかにされていないことからだったり、よりプライベートな部分であるため、このような表現になったのだと思います。

こうしてみると、今回の分析はデータ量が少ないために、記事の描きかた、視点の向け方に寄るところが大きく、それぞれ三者三様(三記事三様)になったのだといえます。

これは、以下の対応分析の図からも言えると思います。

(図4) 対応分析の図

パニック(芸能)対応分析

図4は、対応分析といって、それぞれの記事(語)の内容がどれだけ近いか遠いかを確認することができます。

原点(0,0)から離れるほど、よりその語が特徴がある、特異的であるといえるわけです。

図4をみると、3つの記事はそれぞれ、原点から左右上下に離れていて、3つの記事はあまり近くないことがわかります。つまり内容として共通している部分が少ないといえます。

これらは、症状の違いによるものというよりも、記者の視点とも言えますね。

しかしそれぞれ、上記にあげたような気づきの得られる記事だったと思います。

このように、芸能ニュースを見る時はいくつもの記事を比較して読むと、客観的な理解ができると思います(もちろん、上記のように分析ソフトにかける必要まではありませんが・・)。

記者の主観や場面によって、書かれる内容が異なりますし、特に芸能記事は実際に明らかになっていないことが多い中、ワイドショーにありますようにデマに振り回されることもあります(よほどのファンでなければ、振り回らないですね笑)。

ですから、一歩ひいた冷静な視点は大切かもしれませんね!

今後も、息抜き記事として、このような記事の比較分析記事をあげていきたいと思いますので、楽しんでもらえたらなと思います。

まとめ

  • パニック障害(とうつ病)を持つ芸能人ニュースの3つの記事について、テキストマイニングという方法で比較分析をしました
  • 同じ病気について書かれた記事でも、記者の視点や場面設定によって内容は違いがあります
  • 特に芸能人についての記事は仕事との関連が記事になりやすい
  • 芸能人はその業界の特徴上、パニック障害をもちやすい、遷延化しやすい可能性があります

※当分析は、分析ソフトにKH coderを使用しました。

 

今回の記事はお役にたてましたでしょうか?

もし、今回の記事を読んで感想や分からない事などありましたら、下記のフォームより私にお伝え下さい。

些細な事でも構いません。

おそらく、あなたが抱いた疑問は、これからこの記事を読む方も抱く疑問です。

そういった疑問を1つ1つ解決していきます。

コメントして頂ければ気づき次第、すぐに回答いたします。


このブログ(ちむえき)について・・・

私のメルマガでは以下の事について解説しています。

・心身の症状が軽くして、家事をラクに済ませる方法

・職場へ足を向ける事すら辛くなっていた気持ちが、すーっと消えるトレーニング方法

・うつの症状が辛く、何もやる気がおきなかったのに、明るい気分になり、やる気がみなぎる生活習慣

・パニック発作が起きるのが恐くて、業務もできずに、自信がなくなっていたのが、発作を恐れず、業務に集中できるようになる思考法

・病院へ通院しているにもかかわらず良くならなかった様々な心身の症状が改善する方法

・家族に自分の症状を理解してもらうことができ、「自分は一人ではない」と思える心理学的テクニック

・病院で治療を続け、治る見通しがたたずに歯がゆかったのが、安心して先を見通せるようになる方法

・自分は病気なんだ・・と思うだけでとても辛かった気持ちがラクになるテクニック

・車や電車に乗れるようになり、行動範囲も広がり、人付き合いが又楽しくなるほどに自分が変化する方法

・夜になると自然と眠りに誘われ、熟眠感を得るトレーニング方法

・病院では「原因不明」とか「自律神経の乱れです」と言われ、なす術がないと思い辛かった心身の症状への対処法

・周囲の人に率直な思いを伝えられるようになり、周囲から「良い人」と思われなくても不安にならないでいられる心理学的テクニック

・経済的な自立のために自分ができることをし、社会にとって役立つ人間であると再確認する方法

・朝、気分良くすっきりと目が覚めるテクニック

私のメルマガではこのようなことを解説しています。

興味がある場合は、以下のフォームより私のメルマガへご登録ください。

只今、メルマガと合わせて読む事で、より効果が得られるカウンセリング教科書も無料でプレゼントしています。



※ご登録いただいた「メールアドレス」は、個人情報の観点により、プライバシーは完全にお守りいたします。

サブコンテンツ

このページの先頭へ