非定型うつ病または新型うつ病と、従来のうつ病の違いとその原因について

utubyouman

5月も半ばに入り、新しい環境に慣れ始めてきたこの時期、心身共に疲れが出てくる時期ではないでしょうか。

新しく仕事に入職した方、新しく学校へ進学された方、部署異動をしてきた方。

または家族の転勤に伴って、新しい都市へ引っ越してきた方。

子どもが進級して、幼稚園から小学校へあがって対応に追われている主婦の方。

いろいろな環境、状況の方がいらっしゃると思います。

新しい環境というのは、こころがウキウキしますよね。

新しい仲間はどんな人だろう?

同期はどんな人達だろう?うまくやれるだろうか・・?

大人になっても、新しい環境へ足を踏み入れる時には、浮き足立ちます。

新しい環境に慣れ始める最初の頃は、恐らく多くの皆さん、意識をせずとも「環境に慣れよう!」とつとめています。

新しい環境、すなわち、新しい人との出会いの場面について、皆さんはどのように感じていますか?

「人とのつながりを作るのが好きなので、人と会うのは大好きです!」という方もいらっしゃいますが

それでもやはり、慣れていない人と会うのはそれなりにストレスになるものなのです。

日常的な出来事は、好ましいものもそうでないものも、すべて、人は適応を迫られるときには努力を要します。

社畜(画像)

それぞれの出来事がどの程度、ストレスを与えるのかを数値化した尺度がありますのでご紹介します。

出来事 ストレス度
配偶者の死  100
離婚  73
配偶者との別れ  65
拘禁  63
親密な家族メンバーの死  63
怪我や病気  53
結婚  50
職を失うこと  47
引退  45
家族メンバーの健康上の変化  44
妊娠  40
性的な障害  39
新しい家族メンバーの獲得  39
職業上の再適応  39
経済上の変化  38
親密な友人の死  37
仕事・職業上の方針の変更  36
配偶者とのトラブル  35
借金が1万ドル以上に及ぶ  31
借金やローンのトラブル  30
仕事上の責任のトラブル  29
息子や娘が家を離れる  29
法律上のトラブル  29

特別な成功  28

妻が働き始めるか、仕事を辞める  26
学校に行き始めるか、辞める  26
生活条件の変化  25
個人的な習慣の変更  24
職場の上役とのトラブル  23
労働時間や労働条件の変化  20
住居の変化  20
学校の変化 20
気晴らしの変化 19
宗教活動の変化 18
社会活動の変化 19
1万ドル以下の抵当やローン 17
睡眠習慣の変化 16
同居の家族数の変化 15
食習慣の変化 15
休暇 13
クリスマス 12
軽微な法律違反 11

(出典:Holmes,H.1978 Life situations,emotions,and disease.Psychosom.,Med.19,747)

以上、見ていただけるとお分かりになりますように、日常的な事までもが再適応するために努力を要するわけです。

そして、それぞれの点数(ストレス値)が1年間で200以上になると、その年に心身症の発症する危険が増加すると言われます。

うつ病においても、上記のようなストレスが重なった場合には心因性のうつ病にかかる可能性が高くなってくるわけですが、うつ病についての詳細はこちらをご覧ください。→うつ病の症状と改善するための治療方法について

そして今日、お話したいのは、最近よく耳にする「非定型うつ病」や「新型うつ病」と言われるものです。

これらは、一般的に言われているうつ病と何が違うのでしょうか。

非定型うつ病とは

ブランコ(画像)

非定型うつ病は、最近よく聞く事が増えて来た病名ですよね。

以前、精神的な病名をつける際にはDSMやICDのマニュアルに沿って、診断名をつけていくということをお話しました。

(詳しくはこちら→うつ病の症状と改善するための治療方法について

しかし、この非定型うつ病は、正確には先のマニュアルに沿って認められた診断名ではないんですね。

一般的に流行して来た新しい病名だといえます。

それでは、非定型うつ病と言われる病気の特徴をあげていきます。

まず、気分の変動性:楽しいことがあれば、気分は楽しい、明るい気分へすぐに切り替えることができる一方、嫌な事があればすぐに落ち込み、気分の変化しやすさが著しい。

うつ病であれば、一日中憂鬱気分が続き、楽しい事があったとしても変化する事はありません。

しかし、周囲の状況によって気分がコロコロ変わるという点で違いがあります。

さらにうつ病との明確な違いは、身体症状の出方です。

うつ病は不眠や食欲の減退が見られることが多いのですが、非定型うつ病は過眠になったり、過食に転じたりします。うつ病は朝の調子の悪さというのがひとつの診断時の目安になるわけですが、非定型うつ病では朝よりも夕方や夜に疲れや気分の悪さが目立ちます。

このことは、非定型うつ病が対人ストレスを抱えて、疲労していることを示しています。

さきほど、非定型うつ病は、従来のうつ病とは違うとお話しましたが、それではどの病気に当てはまるのでしょうか。

恐らく、従来であれば人格障害や気分変調症といった分類がなされるのだろうと思います。

その背景にある性格特徴の違いを見てみるとおわかりになると思います。

うつ病になりやすい方は、まじめで親和的、几帳面な方になりがちで、うつ病になると病的な自責感、罪業感を感じています

しかし、非定型うつ病の場合には、高い自尊心で自己愛が強かったり、依存的な体質であったり、または人の顔色をうかがいがちだと言われます。

非定型うつ病を発症すると、自責的になるうつ病とは違って、周囲に対して怒りのエネルギーを向けやすいと言われています。

そのため、過食に転じたりするわけなのです。

背景、経過ともに違いがあるんですね。
新型うつとは

それでは新型うつとは、何でしょうか。

これは、従来の「適応障害」の範疇に相当する症状だと考えていただくといいかもしれません。

適応障害とは、抑うつ気分や不眠、消化器症状などの身体症状を伴いますが、うつ病の診断基準は満たさないものです。

ある一定の環境においてのみ、症状が出てくることが多いです。

例えば、職場の環境に適応できなくて、朝仕事に行く前は非常に憂鬱気分が強く、体が動かず、腹痛があって出られない。

それで仕事を休むわけですが、仕事が休みとなると気分が回復し、元気になります。

元気になったので、時間を持て余す友人を捜して、食事に行ったり、DVDをかりに行ったりするわけです。

そうすると、「仕事を休んでいたが、友人と食事をして楽しそうだった」「夜の合コンには来ていた」となるわけですね。

それが職場の人たちからすれば、当たり前ですが理解されずに、さらに職場不適応になっていく・・。

この新型うつについても、背景となる性格特徴には違いがあります。

新型うつの場合よく見られるのは、性格が未熟で、これまでに挫折経験の少ない若者に多いということです。

何か行き詰まったり、仕事でミスを指摘されたりすると、それがきっかけで職場に行けない、思い出すとしんどくなり、体が動かないといった症状を呈します。

 

どう対処していけば良いのか

ボクササイズ女性

まず、当時者として、医師から上記のように新型うつや非定型うつ病と診断された場合にはどう対処していけばいいのでしょうか。

誤解されやすい病気ですが、実際に症状の辛さで悩んでいるのは事実です。

職場に出向こうとすると身体症状が出てきたり、生活していて気分の上下が激しくて自分でもそれについていけなかったりと、その症状で困っていらっしゃることだと思います。

対処方法としては、まず、物事の捉え方を修正するトレーニングをすると良いでしょう。

上記のようなうつの場合には、薬物療法は奏功しづらいと言われます。

ですから、症状を緩和する為には、根本的な解決として、カウンセリング、心理療法をうけるのが一番だと思います。

また、最初のうちは対処として、職場から離れるということをしていきますが、職場へ理解を求められそうならば、協力を仰いで、丁寧に教育指導してもらいながら、カウンセリングをうけるのが良いかもしれません。

一度の挫折体験から、すぐに新しい職場へ、、ということは好循環を生みません。

実際に劣悪な労働環境であったり、ハラスメントがある、というのであれば話は別ですが、そうでなければ、自分自身の成長を促す方法を選ぶほうが長期的にみると良いのです。

ぜひ、ご検討くださいね。

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