自律神経失調症でみられる様々な症状(不安、イライラ、物忘れ、不眠等)の総まとめ

fumin

自律神経失調症は、症状の出方は非常に多彩で個人差が大きい病気です。

症状が多彩といったのは、それが身体症状と精神症状とそれぞれ生じる可能性があるためです。
そして、身体症状は特に、全身にわたるものもあれば、器官や臓器に限定される場合もあります。

今日は、個人差がありすぎて理解、整理が困難な自律神経失調症の精神症状についてまとめて解説していきたいと思います。

まず、自律神経失調症の症状を大きく分けますと以下の3つに分けられます。

  • 精神症状
  • 器官に生じる症状
  • 全身にわたる症状

自律神経失調症(身体と精神症状)

(図 自律神経失調症に起こる症状)

 

自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れて生じる病気です(詳しくはこちら→自律神経失調症の症状チェックと原因について

自律神経は体中に張り巡らされていますので、様々なバラエティに富んだ症状を呈するわけです。

今日は、特に精神症状に焦点をあて、さらによく併発する不眠をとりあげようと思います。

精神症状

落ち込むアルパカ

(1)気分の落ち込み

気分の落ち込みは、何か不快な出来事やショックな出来事があった場合には誰にでも起こる心理過程です。

ですが、基本的には人は一時的なストレスに対する反応として気分が落ち込む場合には長くても2週間以内には収まってきます(大切な人を亡くすという死別反応はもっと長く続きます)。

それ以上気分の落ち込んだ状態が続くようであれば、病的な状態だと判断して良いでしょう。

また、何らかの原因がないにも関わらず落ち込むのであれば、それも気を付けるべき点です。

注意する必要があるうつ症状といえるでしょう。

うつ病と自律神経失調症による気分の落ち込みについては違いを理解しておくことが大切です(詳しくはこちら→自律神経失調症とうつ病の共通点と違いとは?
(2)不安
不安は漠然とした未分化な感情であると言われます。

恐怖心が明確な対象への継続的な恐れであるのに対して、不安は特定ができない対象に対して持たれます。

そして、気分の落ち込みが過去に対して向けられたものであるとすれば、不安感は将来のこと、未来に起こることをネガティブに考えて不安感が生じます。

「大学入試の試験がうまくいかないのではないか」といったより具体的な不安や、「よくわからないけどワサワサする感じがする」といった漠然としたものまであります。

これを恐怖と呼ばないのは、普段試験時に感じないのに、大学受験というプレッシャーがかかる試験に対して起こっているため、不安感と定義されます。

もし、試験全般について恐れているのなら、試験への恐怖があるとみなされるでしょう。

不安感はその時々、その状況等で不安が生じたり、生じなかったりするという特徴があるのです。

また、不安感は、何かをきっかけに起こることもあるし、そうでない場合もあります。

その不安感を和らげるには、一度生起した不安がずっと続くということはないということを自覚することです。

高まった不安感も恐怖心も、時間経過とともに必ず下降します。それを理解することが大切です。

 

(3)イライラ感、感情の不安定さ

普段の自分に比べて、ちょっとした些細なことを気にしてしまい、消化不良の感じがする時があります。

些細な出来事に激高しやすく、攻撃的になったり、自分自身で喧嘩を買ってしまっているような時や、一人でイライラが募っている時があります。

こういった気分の不安定さがあるときには、対人トラブルを生じやすいので人と接するのは最低限にしたほうが良いでしょう。

調子を整えるのに、ゆっくり時間をかけられない、という場合もあるかもしれません。

気分の変調、イライラ、不安感などに対して医師がオススメしているサプリメントや整体師がお勧めするプログラムもあります。

こちらからどうぞ→オススメ商品の一覧

(4)意欲の低下

落胆する男性

意欲とは、何かの行動を起こそうとするときのエネルギーの元になる部分のことをいいます。

何かをしたいという欲動と、多くの欲動から選択し決定していく意志という側面があります。

意志決定がなされずに欲動のままに行動してしまうと、衝動的な行為になるし、意志はあっても欲動のエネルギーが不足すると、発動性が低下し、「やりたいとは思うができない」という状態になってしまいます。

自律神経失調症でいう意欲の低下は、「やりたいけどできない」という欲動不足のパターンが多いかも知れません。

 

(5)記憶力・集中力の低下(物忘れ)

人が物事を記憶する過程について考えてみます。

記憶は、①記銘、②把持、③想起という段階を経て記憶されます。

記銘とは、物事を入力する作業、把持とは、記憶するまでの間一時的にそのことをとどめて、実際に貯蔵すること、想起とは適切な刺激から、思い出すべき時に思い出せることを言います。

入力し、貯蔵し、思い出すという過程なのですね。記憶されるときに最初に海馬という脳の場所を通って記憶されます。

しかし、海馬は非常にストレスに弱い部分だと言われています。

ストレス下に置かれると海馬が委縮し、機能不全を起こし、入力作業が行われません。

それによって、「思い出せない」という現象が起きます。

集中力についても同じく、脳内で決まった場所が注意集中を維持しているわけですが、疲労がたまったり、不安や抑うつが続いて、脳が疲労している状況では、注意集中を持続させることができません。

しかし、脳損傷のような非可逆的な記憶障害や集中力低下とは違って、自律神経が整うことや、脳を休ませてあげることができれば、これらの症状も緩和されていくと言われています。

 

全身にわたる症状のうちの不眠について

あくび猫

睡眠障害
メンタルの問題が一番表に現れやすいのは、「睡眠がとれなくなっていないか」という点です。

睡眠障害は、うつ病や統合失調症などその他の精神疾患などでも見られる病態で、かつわかりやすい特徴があります。

睡眠障害は、現在は夜に眠れないという症状だけでなく、昼間の過眠症、睡眠覚醒リズムの障害も範疇に入っています。

本人が睡眠障害で悩んでいて、生活の質の低下が認められるならば、治療が必要になってきます。

睡眠国際分類による分類をあげていきます。

睡眠国際分類(ICSD-2)

(図 睡眠国際分類 ICSD-2)

臨床的な症状としては

  1. 入眠障害:床に就いてから寝付くまでの時間が長くなること
  2. 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまいこと
  3. 早朝覚醒:朝早く目覚め、二度目寝ができないこと
  4. 熟眠障害:よく眠っている感じが感じられないこと
  5. 過眠:その他の睡眠障害の結果として生じることが多い

の5つにわけることができます。

不眠症とは:入眠障害や持続の困難、早朝覚醒や熟眠感の低下があり、日常生活への支障があると訴えるもの。

精神的な問題や生理学的な問題が背景にあって不眠におちる例が多いと言われています。

診断と鑑別

以下のような問診を行って、情報収集されます。

睡眠障害の種類や、睡眠中に異常な行動があるかどうか
睡眠障害が持続的なものか、一過性なのか
睡眠障害に対して過剰に怖がっていたりしないか
睡眠環境は快適に過ごせているのか
睡眠についての習慣はどのようになっているのか、リズムが整っているのか
他者からの観察情報

これらの情報から、鑑別診断が行われます。

睡眠状態の悪化は、心身症状へ悪い影響をもたらします。

心身の充電のためにサプリメントを活用する事も役立ちます。

参考の記事はこちらから→セロトニンの不足を補うサプリメントはコレ!

最後に、厚生労働省より、健康づくりのための睡眠指針2014が公表されていますので、ご紹介します。

1.良い睡眠で心も体も健康に
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

 

今回、すべてを紹介することはできませんでしたが、精神症状(不安、抑うつ、イライラや感情の不安定さ、意欲の低下、集中力や記憶の低下)と、全身症状(不眠)とに分けて説明をしました。

中核的な身体症状についてはまた次の機会にご紹介したいと思います。

自律神経失調症に伴って、精神症状や不眠が現れてきたときには、ぜひ不眠へのケアは真っ先に実践してほしいと思います。

休息をしっかりとるためにサプリメントを服用するのもオススメです。

(こちらの記事も参考にどうぞ→セロトニンの不足を補うサプリメントはコレ!

睡眠状態が悪くなると、物事をネガティブにとらえやすかったり、疲れやすくなることがあります。

そして、うつ病に発展する可能性も高くなります。

まずは、睡眠状態のチェック。

ついで精神状態のモニタリングを実践すると良いでしょう。

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