自律神経失調症の症状が改善する漢方薬や食事療法について。自分でできる対策を考える。

shokuji

自律神経失調症は、病名からも連想できるように、自律神経が失調している・コントロールが不良になっている状態をいいます

(詳しくはこちら→自律神経失調症の症状チェックと原因について

身体の不調が続いているとすれば、まずは医師によって診断を仰ぎましょう。
そして、自分の身体について知ることが大切です。

  • 「なぜ、このような不調の状態に陥っているのか」
  • 「全身の倦怠感はどうして起きているのか」

身体のことなので、本当の答えを見つけることは難しいかもしれませんね。
ただ、「ストレスを感じない身体になっている」ことや、「我慢している」ことが何かあるなら、それを改善させることは必要ですし、可能です
体調のハンドルが利かない今、できることから始めてみましょう!

今日は、「副作用があるし、薬は怖い!!」という方にぜひぜひ知ってほしいことです。

副作用の弱い漢方薬での治療もよく用いられるようです。

私は精神科医ではないので、お薬のことで言えることは限られています。

知っていることを情報としてお伝えするしかできませんが、その情報があなたのお役に立てればうれしいです。

漢方治療について

漢方薬

精神科診療では、漢方薬を用いることが多いようです。
漢方薬の作用機序についてはよくわかっていないようなのですが、「神経症」(不安障害)や心身症の治療時に用いられることがあります。

漢方薬には直接的な抗不安作用はないといわれています。しかし、継続して服用していると不安や、焦燥感、自律神経症状などが改善してくると言われています。

副作用が強くないため使用しやすいわけです。ただし、症状が重度であり即効性を求める場合には一般的な抗不安薬などのお薬を用いたほうが良いとされています。

自律神経失調症については、自律神経のバランスを整えることのほか、二次的な不安や抑うつ症状にも対処が必要になってきます

抗不安作用を持つとされる漢方薬の一覧をあげていきます。

加味帰脾湯(かみきひとう) 神経症、不安や抑うつ。予期不安に効く

加味逍遥散(かみしょうようさん)

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

柴朴湯(さいぼくとう) 神経症、不安や抑うつ。予期不安に効く

四逆散(しぎゃくさん)

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) 神経症、不安や抑うつ。予期不安に効く

抑肝散(よくかんさん)

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

 

が良い効果があると言われています。

西洋薬を使用することへの不安が高い場合、西洋薬の副作用が過敏に出てしまう場合には、漢方薬を適応することがあります

それぞれ、西洋薬と併用する場合もあります。

漢方薬の副作用とその対策

主な副作用は、電解質代謝の異常と過敏症。

まれに、肝機能障害、間質性肺炎などを生じます。

 

使用するお薬は、医師が主導で決めていきますが、飲むのは患者さんですから、飲みにくさはないかとか、生活スタイルに合わせて処方していくはずです。

メリット、デメリットを確認して、主治医によく相談をしてから、決めていくといいと思います。

ストレス予防のための栄養学

さらに、自分でできる一番のケアは、食事の面の工夫ですよね!

身体に取り入れるものだから、よく考えて・・・とは言っても、毎日のことだと、難しいこともあります。

もし、食事に気を配ることができるのでしたら、ぜひ知っていてほしい!

ストレス予防の観点から、栄養を摂ってください。(無理せず、神経質にならない程度でですね)

予防的な観点から、ストレスからの抵抗力を高めるために、栄養バランスには気を付けることができると尚良いですよね。

ストレスによって消耗されてしまいがちな栄養素を補っていきましょう。

身体にストレスが加わると、身体を守ろうとする働きが起こります。

それに一番大切な役割をしているのが、「副腎」という臓器です。

副腎は2つに機能的にわかれていますが、副腎皮質から電解質や等質の代謝にかかわる副腎皮質ホルモンを分泌します。

さらに副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンが分泌されています。

ストレスが加わると、人の身体は、副腎皮質ホルモンによって、糖質や脂質、たんぱく質の分解が進みます。

そのため、ストレス過多の状況にある場合には、十分なたんぱく質・エネルギーの補給が必要です。

タンパク質を摂ると良いこと

食事

タンパク質は、精神的な安定にも重要な役割を持っています。

神経伝達物質の合成にも関与しているので、脳内が活性化されます。

精神を高揚させる働きを持つ、フェニールアラニン

鎮痛や精神安定に良いといわれる、トリプトファン

排尿を促して、アンモニアを排出させて、中枢神経を守る働きをしている、アスパラギン酸

これらのアミノ酸(タンパク質)は、ストレス緩和ともなるし、ストレスによって減少してしまうので、補う必要があります。

さらに、ストレス状態になると生体内の恒常性を維持しようとして、副腎髄質ホルモンであるカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが活発に分泌されます。

それらのホルモンが分泌されると、たんぱく質の分解が進むため、ストレス状態にある人はたんぱく質を補充する必要があるのです。

  • 食品例
    お肉、魚介類、乳製品 など

糖質を摂ると良いこと

ブドウ糖は、脳で利用されるエネルギー源です。

こころと脳は密接につながっていて、脳内の神経伝達物質が安定していれば、精神も安定していると言えます。

適切にブドウ糖を補給していくことが必要です。

最近は、糖質制限ダイエットなどが流行っていますね。

糖質制限は脳の働きを低下させる恐れもありますから、十分な注意が必要です。

白砂糖のような、精製された糖分は、生体内での分解の過程で必要なミネラル類がそぎ落とされているため、余分に必要(消費されてしまう)こととなります。

摂り過ぎには注意しましょう。

ビタミンを摂ると良いこと

ビタミン

ビタミンCについて

先に述べた、カテコールアミン、副腎皮質ホルモンは、体内で合成される過程でビタミンCを必要とします。
それを補給することで、上記ホルモンの働きが正常に機能します。

  • 食品例 野菜や果物

ビタミンB群

ビタミンB群は、代謝にかかわる栄養素です。

身体がストレスにさらされると、代謝は通常に比べてより高まるといわれ、ビタミンB群の消耗が激しくなると言われます。

ストレスを感じている時、疲労を感じている時には、ビタミンB群を補給しましょう。

  • 食品例
    レバー、豚肉、魚介類 など

ビタミンB1

筋肉や神経のエネルギーの元になります。

供給量が少なくなると、脳への供給量も減り、情緒的に不安定になりやすいといわれます。

お酒をよく飲む、甘いものを嗜好品として食することが多い場合、消耗が激しいので、補給しましょう。

ビタミンB12

精神を安定させる作用があります。

パントテン酸

副腎の働きを助け、副腎皮質ホルモンの産出を促します。

ビタミンE

抗酸化作用があるビタミンです。

癌化を予防したり、アンチエイジングの作用があります。

  • 食品例
    アーモンド、油類 など

ミネラルを摂ると良いこと

  • 食品例
  • おイモ類、豆、根菜 など

カルシウム

カルシウムは、脳細胞の興奮を抑える作用があります。

気持ちを落ち着かせることができ、ストレスに強くなれます。

吸収を助けるために、ビタミンDも一緒にとると良いでしょう。

マグネシウム

副腎皮質ホルモンを強化し、ストレスに対抗していきます。

ストレスを感じるとマグネシウムの吸収が悪くなると言われるので、意識的に補充すると良いでしょう。

セレン

活性酸素を除去する働きをします。

その他、ポリフェノールやカロチノイドなども、ストレスに対抗するのに必要な栄養素だと言われます。

  • 食品例 果物、野菜、そば、赤ワイン、ごま など

主にストレスに対抗するために重要な栄養素をあげていきました。

一番大切なのは、食事のバランスです。

そして、自律神経のバランスを整えることを意識することが重要になってきます。

食事をするということも、一つの営みですから、自律神経がかかわってきます。

おいしく食事をいただくこと、リラックスしながら食事をとることはとても重要です。

食事を消化吸収する作用は、副交感神経が担っていますから、その神経系統に働いてもらうことが重要なのですね。

スマホでながら食事、仕事を片手に食事、いつも時間がバラバラな食事・・では、消化吸収を助けるような、良い食生活とは言えません。

身体のリズムを知って、イキイキと過ごせるようにしていきましょう。

最後に、私から皆さんへ

ひまわり

徒然草の中の文言で見つけた、とてもいい言葉があります。

「外相整いて 内証自ずから熟す」

心の中がまだ定まっていなくても、形・行動から初めてみることで、気持ちもそれについてくる。あれこれと心配しすぎないように・・という意味です。

兼好法師の素敵な言葉ですね!

あまり神経質になりすぎず、まずはできる範囲で食事に気を遣ってみたり、まずはお薬のことを先生に相談してみたり・・。その一歩からはじめて、時には止まってみてもいいのだから、そのうちにご自身の心身の安寧にたどり着きます。

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