過敏性腸症候群とは何か?その治療法は?

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過敏性腸症候群は、心身症の一つとして知られています。

先進国での有病率は10-20%で、決して少なくない数字であり、10人に1人は、この病気のために影響を受けていると考えられます。

そしてこの病気は私たちの生活の質(QOL)へ非常に影響します!

例えば、下痢を起こしている間は外出先ではトイレを頻回に利用せねばならず、仕事や遊び、買い物など、全てトイレの場所の心配などに費やされてしまいます。

ひどい場合には、外出することもままならないため、日常生活へ影響が大きいと言われるのですね。

また、感情的障害度も高く、多くの場合自分自身の感情をうまく言語化できないため、溜め込みやすいと言えます。

また、診断については器質的疾患が存在しないことが前提で、便通異常を伴う腹痛を伴うことを基本としている。

IBS(過敏性腸症候群)の診断基準とは

腹痛女性(画像)

詳細な診断基準を、ローマⅢ基準に則り以下に記載します。

過去3ヶ月間、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上がある。

①排便により症状は軽減する

②発症時に排便頻度に変化がする

③発症時に便の形状(外観)の変化がある

※6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記の基準を満たしていること。

(日本国際消化管運動研究会訳)

排便状況によるIBS(過敏性腸症候群)の分類

便秘型IBS:排泄される便の25%以上が硬便または兎糞便であり、泥状便または水様便が25%未満

下痢型:排泄される便の25%以上が泥状便または水様便であり、硬便または兎糞便が25%未満

混合型:排泄される便の25%以上が硬便または兎糞便であり、泥状便または水様便も25%以上

分類不能型:排泄される便の異常が上記のいずれにも該当しない場合

また過敏性腸症候群の病因としては、

  • 消化管運動異常
  • 内臓過敏
  • 腸脳相関
  • 感染後反応
  • 腸内細菌の異常
  • 食物への過敏性
  • 粘膜の微小な炎症

などが知られており、様々なケア方法が検討されています。

気をつけるべき似た病気には、中高年では悪性腫瘍、若年者では潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患が重要ですので、過信せずに医師にかかることをお勧めします。

IBSと心理的問題について

呼吸法

この病気の背景またはきっかけとして、心理社会的ストレスがある場合があります。

腸内細菌などの問題がある一方で、例えば休みの日にはお腹は痛くならないのに、仕事に行く平日は必ずお腹の調子を悪くする、など身体だけでは説明しきれない部分があります。

さらに、うつ病性障害、不安障害(パニック障害)が合併している場合があるので、心身両面へのケアに気をつけなくては行けません。

また、先ほどお話したように、過敏性腸症候群の患者さんは感情を言語化することが苦手な場合があります。

そこを促すだけでも、症状軽減の余地がみえてきます。

感情を言語化できないことについては、アレキシサイミアという病名がよく知られていますので、それについてはこちらの記事を参考にしてください。

心身症になりやすい人の特徴とは?過剰適応・アレキシサイミアと心身症の関係

過敏性腸症候群の治療について

血液検査

過敏性腸症候群は、多くの場合まず内科にかかることから始まると思います。

お腹の調子が悪いので、と内科や消化器内科などにかかるはずです。

しかし、検査をしても診察をしてみても、特に異常は見当たらない、、という結果になります。

そのとき、心身医学に明るい主治医であれば、心療内科を紹介してくれるはずです。

心療内科では、そのクリニックによってまちまちですが、基本的には心理療法や精神療法、薬物療法が施されるはずです。

心理療法や精神療法では、カウンセラーや主治医が話を聴いてくれて、「共感」「支持」を中心に行うかもしれません。

これは、時間のかかる方法ですが、温かい環境の元で、自分の感情に気付き、それを他者へ言語化して伝える、この一連の作業にはとても意味があります。

心理療法の目的には、感情表出を促す、というのがあります。

感情を表出することで自己受容などが促され、考えも整理されていき、心理的な問題やわだかまり、といったものをクリーンにする働きがあります。

ストレスや不快に気づき、それを言語化し、身体的に表現することができなければそれが身体的な症状として「身体化」(身体の症状として現れる)します。

その背景としては、ストレスになりやすい体質 (考え方、構え、性格特徴)
や、ストレスを言語化し表現する力、ストレスを緩和する力。

これらが弱いと、身体化することになると考えます。

まずはよき聴き手に話し、言語能力を高めることは功を奏すると思います。

先生との相性や時間の関係でなかなかゆっくり話す時間はないかもしれませんが、ぜひ「言語化」を意識して臨んでみましょう。

不安を克服するカウンセリング・・自信を取り戻すこと

次に、心理療法の他にリラクセーション技法を用いて身体からリラックスする方法を学びます。

これは、一度獲得してしまえばいつでも自分でできる方法です。

ぜひ、実践してみましょう。

自律神経失調症やパニック障害がある人のリラクセーションに、自律訓練を実施する具体的な方法

その他、医師による治療では薬物療法が主体になります。

薬物療法は、抑うつや不安などを取り除く効果があるお薬が処方されます。

お腹の痛みは不安から悪循環になっている場合もありますので、不安症状を取り除くだけでIBSの症状が軽減するということもあり得ます。

自律神経失調症の治し方は?診断からお薬(治療薬・安定剤)までを丁寧に。

IBSへのセルフケア

胸を開く

心理療法や薬物療法と平行して、ご自身のセルフケアとして有効な方法をいくつかご紹介します。

生活リズムを整えること

生活リズムは、ホルモンバランスや自律神経の働きに影響を与えますので、ある程度同じリズムで生活をするのが望ましいです。

可能であれば夜は寝て、昼は起きるという生活がベストです。

ストレスを溜めないようにする

頑張りすぎる、真面目すぎる、几帳面すぎる、など、自分に負荷をかけていても気付かないのがIBSの患者さんと言えます。

ですので、「こんなに楽していいの?」ってくらいの生活がベストです。

時間にゆとりを持ち、心にゆとりを持ち、緊張状態を長く作りすぎないようにするのが良いでしょう。

適度な運動をする

運動は副交感神経の働きを高めますし、リフレッシュにもなります。

また、実際に腸内を動かして刺激を与えるので良いとされています。

軽いウォーキングやヨガ、水泳などは良いのではないでしょうか。

サプリメントを摂る

IBSは、腸内細菌のバランスが問題だと言われています。

ですので、腸内細菌を整えて挙げることが有効だといいます。

腸内細菌を整えるサプリメントを摂取すると良いでしょう。

オススメのサプリメントはこちら:

過敏性腸症候群対策のサプリメントはコレ!

食事内容を見直す

IBSを改善する食事療法 低FODMAP (短鎖炭水化物の摂取を減らす)が最近効果があるといわれています。

オリゴ糖
2糖類
単糖類
ポリオトール

を減らすことで、大腸への負担を軽減するというものです。

また、食事の時間を8時間以上間隔をあけることで、腸への負担が減り、症状が軽減する場合もあります。

朝食を抜く事で、朝の通勤が楽になるかもしれませんね。

この機会に食事内容も見直してみてはいかがでしょうか?

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