勝谷誠彦氏がうつ病を告白・うつ病になりやすい人の特徴について再考

bunseki

コラムニストの勝谷誠彦氏が週刊誌「SPA!」(6月2日号)に連載中のコラムで「ニュースバカ一代」で、鬱病であることを告白した、と産經ニュースサイトに取りあげられていました。

この告白について、とあるSNSサイトで取り上げられていたのですがその読者のコメントをいくつか読んでみました。

匿名でのコメントであるので、実に様々な意見が書かれていました!

中でも「この人がうつ病なんてびっくりした」というコメントは多くを占めていましたが、それは彼が非常に辛口なコメントをする方であり、「強いイメージ」がある人だからでしょう。

うつ病のイメージは、優しい、打たれ弱い、頑張り屋さんだけど一人で抱えてしまう、などのどこか弱いイメージを持ち合わせているからだと思います。

そのほかに気になったコメントとしては、「攻撃的、自分にも他人にも厳しいから、ああなる(病気になる)んだと思う」というコメントも見られました。

驚いたという反応のほかに、「性格からすれば病気になってしまうのは理解できる」といった反応もあったのです。

一般の方がこのようなコメントをするのには、病気のメカニズムをある程度理解していることや、他者を観察すること、心理学的な理解をしているから出てくる言葉だと思いました。

うつ病になるかならないか?というのは、簡単に言うと怒りなどの負のエネルギーが起きた時に、どこに向かうのかによって決まってきます

外に向かうことで、周囲を攻撃するタイプは躁状態となり、うちに向かう場合は自分を攻撃し、気分が落ち込み、うつ病に発展する可能性があるわけです。

しかし、よくよく考えてみると、「怒り」の感情というのは、閾値がどこか(怒りの沸点が高いか低いか)によって、怒ったり、怒らなかったりするという、とても個人差の大きいものなのですね。

例えば、近所の方が散歩していた犬が自分に向かって大きく吠えてきたとします。
その際に、

  • 「おい!なんでこんなことをさせるんだ!!」と飼い主に対して怒り狂う人
  • 「かわいいワンちゃんですね。散歩していたらどこでもしますよね」と穏やかに言う人

愛想付かす女性(画像)

両極端なパターンを出してみましたが

このように、怒りの沸点は、人それぞれであり、価値観や感情の表出の仕方もそれぞれなのですね。

ですから、勝谷氏がうつ病になったことを「ありえる」と感じた方は、彼が持っている怒りの感情や攻撃性が外ではなく内に向かい、それが発散されなかったことによって、症状が出てきているということを理解されているのだと思います。

もちろん、彼のようにわかりやすく表向きに攻撃性を示さない場合もあります。

人は誰でも、怒りなどの感情を持ち合わせています。

それは、最終的には人が生き抜くために必要な感情なのです。

先ほどの「なんでこんなことさせるんだ」と言った方も、ひも解いていけば、自分の安全を守るために怒っているわけです。

怒りの沸点が低い人は、実際には怒りを抑制しているだけの場合もあるし、怒りの感情が生じていない可能性もあります

怒りの感情があれば、必ず自分や周囲に怒りが向けられますから、勝谷氏は強い怒りの感情、攻撃性をお持ちであり、そのベクトルが自分に向いたと言えると思います。

うつにも様々なタイプがあるので一概には言えませんが、上記のように攻撃性は一つの視点、指標になりえると思います。

さて、話を変えまして

サイトの読者さんからのコメントでは、「うつ病って、どんな人がなるの?」というコメントもかなりありました。

うつ病が知られるようになったものの、「新型うつ」に見られる様に、現代社会では様々な症状のある方が出てきていますので、わかりにくいと思います。

うつ病の違いはこちらをご参照ください。(→非定型うつ病または新型うつ病と、従来のうつ病の違いとその原因。

落ち込む女性(画像)

うつ病になりやすい病前性格というのはいくつかあげられていますのでご紹介します。

ドイツの精神医学者クレッチマーという人が、性格と精神的な病とを関連づけて、性格分類をしました。

この性格分類によると、3つの性格気質にわかれます。

そして躁鬱に関係する循環気質とは、1.社交的、親切、善良、温和という基本的な性格気質と、2.陽気でユーモアに富む、活発でせっかちという躁的な気質、3.もの静かで悲観的、弱気、陰気なうつ的な気質を含んでいる性格をいいます。

次に「執着気質」についてです。

日本の精神医学者下田が提唱した躁うつ病に見られる傾向のことをいいます。

彼は、「几帳面、生真面目、責任感や正義感が強い、凝り性、仕事熱心」といった特徴があると言っています。

なんでも徹底的にやりたいと考えるのが、執着気質だと言えます。
クレッチマーのいう循環気質とも重なるところがありますね。

最後に、ドイツの精神医学者テレンバッハが提唱しているのが「メランコリー親和型性格」です。

「保守的、秩序やルールに忠実であること、仕事熱心、綿密、几帳面、強い責任感、献身的、Noと言えないこと、人と対立することを好まず、自分から折れる傾向がある」性格のことを言います。

「循環気質」「執着気質」「メランコリー親和型性格」、ともに特徴を並べてみると一般的に非常に好ましい特徴であることがわかります。

しかしながら、ストレス社会ではその性格特徴が弱点となり、病気に進展することもあるのですね。

循環気質の方は、周囲に合わせ過ぎてしまい、振り回されたり、人と人の間に挟まれてしまうことも多くなります。

執着気質は、仕事熱心で真面目であり、無理を重ねてしまいがちです。

働き過ぎだとわかっていない場合もあるし、分かっていてもやめられないのです。そして、疲労が溜まってしまいます。

メランコリー親和型性格は、秩序を重んじるところがあります。

ですから、その秩序が乱れる状況になると、心身不調に陥りやすく、うつ病にも進展してしまうわけです。

これら上記の性格特徴は、傾向ですから、誰もが持っている部分でもあります。

特に日本人は真面目で仕事熱心、周囲への配慮の気持ちも強い文化を持ちます。

それでは、私たちは、何に気を付ければよいでしょう?

まずは、頑張り過ぎないことです。

仕事は仕事と割り切れるようにすることです。

仕事があなたの生き方すべてを評価しているわけではありません。

ですから、仕事を熱心に取り組むのは大切だけれど、8割程度というような手の抜き方を覚えたほうがいいでしょう。

少しのゆとりがあれば、何か不測の事態でも、自分を柔軟にすることができますが、いつも手一杯だと、何かあったとき、例えば「親が介護が必要な状態になった」「孫ができたから協力しなくてはいけないけど」といった状況でも、すぐに対処ができます。

そういったゆとりが必要ですね。

ボクササイズ女性

次に、Noと言えるようになることです。

周りの人々の気持ちを推し量り、自分がどう行動すべきかを常に考えて、「おもてなし」精神とはいいませんが、やってあげようとします。

そういう人は「自分が無理をすれば、相手は楽になる」と考えて行動しています。

緊急時には致し方ありませんが、「これは自分がやるべきことなのか?」と常に一線を引いて、頼みごとを引き受けるかどうかを考えたほうがいいですね。

最後に適度に休むこと・身体的なメンテナンスをすることです。

心身の疲れを気づかない人が多いです。

ですから、疲れたらすぐに充電することを心がけてください。

勝谷氏は、ある日「それはドスンとやってきた」と表現していますが、身体的な変調としては突然やってくるわけですね。

それに呼応して同じ病気を持つ患者さんも「私もそうだった」と話していました。

うつ病になると、エネルギーが枯渇した状態になり、それでも休まずにいると身体のほうから動けないようになっているわけです。

人の身体はうまくできています。休むこと、身体へのケアをすることは非常に大切です。

ここまで、うつ病になりやすい病前性格と、対処法を書いてきました。

勝谷氏も、私はメディアを介してしか存じ上げませんので、全て推測になりますが、もしかすると仕事熱心で、Noとは言わない人なのかもしれませんね。

彼が話しているように、「病気を恐れることはない」というのは正しいです。

病気を知って、対処を知れば、怖くありません

一つずつ対処していくことで確実に前進しています。

それができていれば、また「落ちて」しまう可能性はだいぶ無くなりますから。

 

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