パニック障害の様々な合併症や広場恐怖があり、引きこもりがちになったらどうするべきか

utubyouman

パニック障害は、前兆無く突然現れる様々な症状に悩まされる病気です。

例えば、

  • 心拍数が増加する
  • 動悸
  • 呼吸が止まるような感覚
  • 気が遠のく感じ
  • 手足の震え
  • 発汗
  • 倦怠感

など様々です。

パニック障害の診断は、誘因無く発作が起きること、さらにまた発作が起きるのではないかという不安を抱えていることによって診断されます。

これらの症状は、まるで命に関わる、つまり、死んでしまうのではないかという恐怖を起こさせると同時に、常にいつ起きるかわからないので、予期不安に苛まれることになります。

また、パニック障害はさまざまな二次的な症状を合併することでも知られています。

本日は、その合併症についていくつかご紹介していきます。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

落ち込む女性(画像)

心的外傷後ストレス障害は、PTSDとして有名な病気です。

これは、命にかかわるような出来事に遭遇/体験した後に起きる症状です。

例えば、性的被害者、虐待の被害者、災害の被災者、暴力を受けた経験などが挙げられます。

上記のような患者さんは、過去の出来事にもかかわらず、まるで今まさにその出来事が起きているような感覚に苛まれることです。

いわゆるフラッシュバックというものです。

また、その出来事を悪夢として再び体験することもあります。

そして、その過去の嫌な出来事と似たような状況に置かれた時や、悪夢を見た際等にパニック発作の症状を起こす事があります

つまり、パニック障害がPTSDに付随して起きるという事もあるということです。

この場合には、まず過去のトラウマ体験から処理をしていく必要があります。

そうしなければ、改善は見込めないからです。

 

強迫性障害

クマのできた男性

付随しておきる症状に、強迫性障害が知られています。

強迫性障害は、例えば不潔恐怖のある方が繰り返し手を洗う、鍵を閉めたかどうか気になって何度も確認をする、といったものです。

不安を解消する為に、確認行為や手を洗うと行った行為、数を数えるといった儀式的な行為等を行うことを言います

これだけ聞くと、「ちょっと変わった行動をする人に見られてしまう?」と思われがちですが、実は私たちも少なからずこういった儀式的な行動、言動を行っていることがあります。

例えば、学生時代講義がつまらなくなると「早く終わらないかな」と違う事を考えたり、しんどい作業や運動をしている時、歌を歌うなどして気を紛らわせたりしましたよね。

最近スポーツなどでピックアップされている、ルーティン行為も同様です。

一定の行動で、心を落ち着かせたり、安心させることができるのです。

強迫性障害は、この白昼夢に耽るような、気を紛らわせる行為や、ルーティン行為と根本的なところは同じものだと考えて下さい。

強迫性障害とは、その白昼夢の状態がひどくなり、日常生活に支障が出ている状態なのです。

広場恐怖

人ごみ

広場恐怖は、以前DSMーⅣまではパニック障害のくくりとして診断されていましたが、現在は別の疾患で、合併している場合とそうでない場合とで区別されるようになりました。

広場恐怖とは、駅や電車の中、ショッピングモール、公園、教室などといった公に開放された場所に居る事に対して恐怖を感じるというものです。

パニック障害ではしばしば、この障害が付随しやすく、症状が悪化する要因ともなっています。

広場恐怖が起きる原因は、人間が学習する生き物であることからきています。

パニック発作が起きた時、人はそのまま自分の心臓がとまってしまうのではないか、死んでしまう恐怖を感じます。

そして、そういった恐怖は回避したいと本能的に思う訳です。

そしてその恐怖を感じたときの場所、駅やバスの中、エレベーターの中などでの出来事を記憶し、無自覚に、その場所に行くと発作が起きるかもしれないとか、その場所でまた発作が起きてしまった時、恥ずかしい思いをしたらどうしよう?誰かに迷惑をかけてしまったらどうしようなどと、その状況自体を回避するようになります。

それが繰り返されることで、広場恐怖は拡大し、深刻になっていきます。

広場恐怖や強迫性障害の治療は、いわゆる暴露療法での治療が可能です。

暴露療法では、恐怖を感じる場面や状況にあえて晒すことで、過剰な恐怖心を取り除く事ができます。

社会恐怖

人間関係(画像)

社会恐怖とは、注目されることや評価をされることに対する恐怖をいいます。

しかしながら、実際には注目されること自体に恐怖があるわけではなく、否定的な評価をくだされてしまうことへの恐怖があると言えます。

社会恐怖がある人は、震える、汗をかく、顔を赤くするといった不安そうにしていることを他人に見られたり、なにか恥ずかしいことを行ってしまうことを恐れています。

また、何か失敗をしてしまうことや言動が風変わりに見られてしまうことなどから他者からネガティブに評価されることを恐れています。

社会恐怖と、一般的に言われる「内向的」とはどのように違うのでしょうか?

内向的というのは、注意が自己に過剰に向いている状態をさします。

他者とのやりとりにおいて、基本的に意識が自己に向いているので、例えば他人が自分についてどう思っているのかと気にすることが多いものです。

正常なものと異常なものとの区別においては、他者とやり取りするとき等は多少緊張するものですが、正常な内気さは、やり取りの直前に不安を感じ、やり取りが終わればその緊張や不安は減少していきます

しかし異常な不安や恐怖とは、そのやり取りのずっと以前からその状況について思案し、不安や恐怖に苛まれます。

そのため、回避を繰り返してしまう事が多いのです。

社会恐怖も広場恐怖と同様に、回避を繰り返すために余計に不安や恐怖心は高まってしまうので、状況は改善しません。

社会恐怖や広場恐怖があることで、行動範囲が狭まり、最終的には自宅や部屋で引きこもってしまう恐れがあります。

外出や人と接する事が不安、恐怖であるとすると、日常生活はかなりの範囲で制限を受けることとなるでしょう。

引きこもらないためにはどうすれば良いの?

路頭に迷う牛さん(画像)

まず、パニック発作がどういうものかを理解することから始めます。

パニック発作が起きても死ぬ事はない

パニック発作の症状が出た時にどう対処するべきか

人前で発作がおきたとしても、他人はそれをマイナスには思っていないことを理解する

恐怖心や不安は一時的であり、時間が過ぎれば落ち着くものである

パニック障害や様々な合併症の理解を通して、上記の事をまず、頭にいれておきます。

そして、最初は状況が悪化しないように努める事から始めるのです。

回避しない様、もし発作が起きたとしても、どうコントロールするのかの術を身につけます。

次に、ネガティブな思考パターンを把握し、改善させることです。

いわゆるマイナス思考に偏っている場合、他者からどう思われているのか?

変だと思われているかもしれない

相手に迷惑をかけているかもしれない

などとマイナスに考えてしまうものです。

そうした際に、中立的に物事を観察できるようなトレーニングをしておくことが望ましいでしょう。

例えば、思考記録をつけてみて、自分の行動や考え、感情を観察するのもお勧めです。

こちらの記事も参考になると思います。

パニック障害の辛さを和らげるのは、認知行動療法がイイ! 

最後に、やはり様々な場所へ行ってみる事をお勧めします。

広場恐怖があると、どうしても公共の場へ行く事を避けがちなのですが、避けずにその場面にさらされることによって、不安や恐怖は軽減します。

そして、社会恐怖においては人と接する機会を持つ事が大切です。

面倒、億劫、不安や恐怖等の不快感などから、避けてしまいがちですから、意識して人と接するようにすると、その不安や恐怖も軽減します。

上記の事を意識して行うことで、引きこもりの生活を回避することができると思います。

ご自身だけで実践するのは難しいかもしれませんが、周囲の信頼できる人とともに行動するのも良いと思います。

ぜひ、実践してみてくださいね。

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