パニック障害の人が実践する瞑想のメリットとは?

meisou

先日はパニック障害の患者さんが持っておくべき心構えをご紹介いたしました。
その中で、「コントロール欲求を手放すこと」をご紹介しました。

(詳しくはこちら⇒パニック障害の症状が落ち着く方法とは?抜け出すために知っておきたいこと

コントロール欲求とは誰でも持っているものですが、それを手放すことが、実は症状をコントロールする方法であるとお伝えしたとおもいます。

その際、コントロール欲求を手放すとはどのように行えばいいのでしょうか?

人は誰でも、特に命にかかわるような事態が行った場合、例えばがんを患って余命が限られていると知ったとき、パニック発作によって「死ぬかもしれない」と考えたとき、自分の社会生活のこと、仕事のこと、家庭のこと、経済的な問題、などいろいろと心配事や悩み事が頭に浮かんでくることでしょう。

それは、パニック障害であってもそうでなくても、同じような状況になればだれでも悩みが尽きない状態に陥ります。

とりわけ、パニック障害の方が抱えている身体症状は、動悸や亢進したり、脈が感じられない状態になったり、電気が走るような感覚、呼吸ができないような感覚・・、このような症状がある場合は誰もが「死」について自然に考えるものです。

つまり、「死んでしまうのではないか」という恐怖や不安があなたを何度も襲うわけです。

それは恐ろしいし、怖いし、できれば考えたくない、ふたをしておきたい、嫌な思考ですよね。

もしくは、「もうこんな状態であれば死にたい」と思うかもしれません。

身体的な痛みや辛さ、社会的な痛みが続いた場合には、人は誰しも「死」が頭をよぎるものです。

礼服

それではあなたは「死」について、じっくりと考えてみたことはあるでしょうか?

人は死んだらどこへ行くのだろう?

自分の心や意識はどうなるのだろう?

あなたは自分が死ぬことについて、どう思っていますか?

あなたの家族が亡くなることについてどんな考えや思いがありますか?

人は誰でも死を迎えます。

その死は当然自然なものであるにも関わらず、病院での看取りが増え、死の現場に立ち会う機会が少ない今、死は不自然なもの、タブー視されるものとして、扱われています。

私たちの中に、自然とあるべき「死生観」があいまいであることが「死」をいたずらに恐怖と結びつけている原因ともいえるのです。

そして、それにあいまって、生きることへの執着が過剰になっているのです。

「スピリチュアル」という言葉を聞くと、何か怪しげなものに聞こえてしまいますが、実はスピリチュアルとは、生きる目的とか意味、実存的なもの、宗教的なもの、霊性と訳され、決して怪しいものではありません

このようなスピリチュアルな部分について、自分なりの考え方がしっかりとあることによって、死を自然なものと感じることができるようになります。

つまり、パニック障害のあなたが感じている「死への恐怖」が和らぐのです。

スピリチュアルへのアプローチとしては、「座禅」「瞑想」が挙げられます。

自分の中に、このスピリチュアリティが明確に位置付けられていれば、パニック障害に伴う「死への恐怖」が和らぎます。

それでは、瞑想について簡単に紹介していきたいと思います。

瞑想とは、簡単にいうと「何かに心を集中させる」ことを言います。

リラクセーションと同様に、瞑想ではまず初めに呼吸を整え、リラックスした状態を作っていきます。

瞑想は、現実世界に対して自分の心のありようを変化させていくことが目的です。

非常に集中する力が必要になります。

集中力が養われるに伴い心の変化も生じてくると言われます。

瞑想によってリラックスした状態を作ると、私たちの内部では、思考や感情、コントロール欲求もすべて、自由になります

自由とは、在りたいように在る、そのままで良い、あるがままに居る、ということを指します

そのような過程を経ると、発作の起きる場面でも、瞑想中と同じような心理状態を作りやすくなります。

「どうにかしよう」とはせずに、流れに身を任せられるようになるのです。

そうすることで、発作が起きても、対処できることを知り、自信にもつながります。

瞑想のやり方

座禅

座禅を組んで瞑想する方法をご紹介します(いろんな方法があります)。

まず、床に正坐やあぐらをかいて座ります。

目の前には壁があったりして、何もない、無になりやすい状態を作ります。

その後目を閉じて、呼吸を整えていきます。呼吸は、下腹部を意識して、息を吸うときは下腹部が膨らむように深く息を吸い込み、吐くときには下腹部をへこませるように意識して息を吐きます。

それをゆっくり、深く、何度も繰り返します。

意識を向ける、注意を向ける対象は、自分の呼吸です。

20分程度続けられると良いといいます。

朝、いつも同じ時間帯に実施すると変化を感じやすいでしょう。

瞑想中には、自分の雑念や考えが意識に上ってくることに気づきます。

呼吸に意識を向けようとしていると、そのような考えが自動的に沸き起こってくることに気づくでしょう。

しかし、その考えや雑念に対しては、呼吸を数えるのと同じく、観察をします。

例えば、「また動悸が起きないかな」という考えがふと湧いてきたら、それにとらわれず、こだわらずに、ただ、その考えを眺める、というようにです。

これを通して、「あるがまま」でいることを習得し、「コントロールを手放す」ということができるようになります。

瞑想するということは、「宇宙と自己」とのつながりや「生と死」のつながりを感じることのできる方法でもあります。

もしあなたが「生へのこだわり、執着」「死への恐怖」を持っているとすれば、瞑想を行うことで、自己意識の変容を体験することができるでしょう。

「自分は一体なんであるのか?」という哲学的な問いに対して、自分なりの答えが見つかるはずです。

「無」になる体験をすれば、自分の考えにこだわっていたことがまさに無意味であったことに気づきます。

そのような体験を積み重ね、自然の摂理の中に自分は組み込まれていることを理解し、生と死を見つめなおすことができるのだろうと思います。

毎日でなくても、できる日に行うというだけでも、あなたの意識にとって効果があるはずです。ぜひ、試してみてくださいね。

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