パニック障害を悪化させる?タバコ喫煙やコーヒーによるカフェイン摂取について

byoujou-kyoutuuten「パニック障害を悪化させるのではないか?」

ということで、タバコ喫煙やコーヒーによるカフェイン摂取を控えた方がいいでしょうか?といった質問がよく聞かれます。

 喫煙とパニック障害の関係について

たばこ

喫煙とパニック障害については、まず喫煙によって身体にどのような変化が起きるのかを知る必要があります。

タバコには、ニコチンが含まれています。

タバコを吸うことによって肺から吸収され、全身へニコチンが渡っていきます。

そのニコチンは脳内の「中脳辺縁系」にあるドーパミン神経系へ作用します。

具体的には、ドーパミン神経系の一部へニコチンが結合することで、ドーパミン系が脱抑制を起こす、つまり脳内にドーパミンが多すぎる状態になります。

ドーパミンは、多幸感や快楽を感じる、やる気を起こす事にかかわる物質なので、ドーパミンが増えることによる快楽を感じると、喫煙者はさらにドーパミンを増やそうとしてタバコを繰り返し吸ってしまいます。

タバコを求めるようになり、それが生活の中心になっていくと依存状態になっていると言えます。

さて、このドーパミンは「神経伝達物質」の仲間になるわけですが、この神経伝達物質は脳内の電気信号を伝える物質です。

この神経伝達物質はドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンと種類があり、これらの神経伝達物質が調和がとれている状態が望ましいとされています。

しかし、タバコを吸う等して、ドーパミンが過剰放出され、調和がとれず、リラックスに必要なセロトニンが放出されない状態になると自律神経が乱れます。

つまり、タバコを吸う事で脳内の神経伝達物質の均衡が崩れ、自律神経のバランスが崩れる、ということです。

タバコは依存性の高い嗜好品ですので、なかなか辞める事はできないかもしれませんね。

ただ、パニック障害や自律神経失調症の患者さんについては上記にあるように自律神経が乱れてしまいます。

パニック障害を克服するためには、自律神経を整えることが大切ですので、その観点からもタバコは控えたほうがよろしいでしょう。

タバコを辞めるにはどうしたらいい?

喫煙依存

パニック障害との関係を考えた時、「タバコを辞めたい!」と考えた方も多いのではないでしょうか?

タバコは先ほどからお話しているように、依存性の高い嗜好品ですから、簡単には辞める事ができません。

自分でできることをあげていきますね。

吸っている本数の確認

まず、辞めるための準備として、自分が一日に何本のタバコを吸っているのかを確認してみましょう。

一日一箱吸っている場合、

30日×400円=12,000円/月

毎日400円を払うのはそれほど大きな額ではありませんよね。

でも、12,000円だとどうでしょう・・?

とたんに、「使いすぎているな・・」と思いませんか?

ちりも積もれば・・ではありませんが、このように数字をまとめて、客観視するだけでも、「辞めたい」という気持ちがアップしていきますよ

このように、客観視する作業を自己モニタリングといいます。

自分の思考や行動を振り返ることをさしていますが、心理学の分野ではこの自己モニタリングが、行動を改めるのに大切だと言われています。

一日の吸う本数を決める

次に、一気に禁煙は難しいかもしれません。

禁煙が無理でも、節煙することができるかもしれません。

お酒の依存はアルコール依存症と言いますが、アルコール依存症の治療でも、禁酒が大前提ですが、状況に応じて「節酒」が推奨されています。

身体の状態が許せば、ひとまず節煙から始めてはいかがでしょう?

節煙では、一日の目標本数を決める事から始めます。

一日に何本吸うかを決める事で、身体への悪い影響を最低限にします。

節煙時にも、自己モニタリングは大切です。

自分がどんな場面でタバコを吸いやすいのか。

口寂しいのか。

本数が増えるのか。

こういったことを理解することで、タバコが増える状況を回避したり、違う行動で置き換えたりすることができます。

このようにして、自己モニタリングすることで吸う本数を減らしていきます。

パニック障害とコーヒーとの関係

コーヒー

パニック障害の方から、カフェインは飲んでも大丈夫か?という質問をいただくことがあります。

カフェインとは、コーヒーや紅茶、カカオなどに含まれている物質です。

飲んだり食べたりすることで取り込まれたカフェインは、人間の体内に速やかに吸収されます。

時間にして15分から30分程度で作用が現れ、何時間も続きます。

成人の場合で、体内からカフェインが抜けていくのは、約4時間と言われています。

カフェインの作用は、脳内に興奮・覚醒をもたらします。

昼食後や朝の眠気覚ましのコーヒーで、頭がすっきりし、集中力が高まるのは、このカフェインのおかげです。

一方で、カフェインを摂る事でのリスクは、睡眠障害や不安などの脳/メンタルへの影響、さらに、心臓血管系への悪影響や妊婦においては胎児の発育が遅れるということも報告されています

また、カフェインを繰り返し摂取していると、少しの量では足らなくなり、どんどん量を求めてしまう「カフェイン耐性」ができます。

飲料水に含有されているので、安全なものだと思われがちですが、実際にはこのカフェインは摂取量を誤ると死に至る恐れのある恐い物質です。

含有量を普段から確認しながら、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどを選ぶのが望ましいでしょう。

また、注意してほしいのはカフェインはコーヒー、紅茶だけに入っているわけではありません。

実はお茶や栄養ドリンクなどにも含有されています。

  • フィルターコーヒー(200ml) 約90mg
  • エナジードリンク(250ml) 約80mg
  • 紅茶(220ml) 約50mg
  • コーラ(355ml) 40mg
  • ミルクチョコレート(50g) 10mg

日常には、カフェイン含有の食品が溢れていますので、ご自身でチェックする必要があります。

以下に、欧州食品安全機構がしめした、成人の適正カフェイン摂取量を提示します。

  • カフェイン一回に200mg以下では、献上な一般成人において安全上の懸念は生じません。通常の環境条件下で激しい運動を始める時点から2時間以内にカフェイン200mgを摂取しても、安全性の懸念は生じません。
  • 一回に100mgのカフェインを、特に寝る前に摂った場合、睡眠に影響が出る人もいます。
  • 一日あたり400mg以下では、妊婦を除く健常な成人において安全性の懸念は生じません。

とあります。

つまり、一般成人においては、一回につきコーヒー一杯まで、一日に2杯程度ならば「安全性の懸念はない」といっているので、身体的に問題とならない、ということのようです。

しかし、パニック障害においては、動悸や息切れと行った自律神経症状が突然現れる恐れがあり、その症状に対する不安が強い障害です。

カフェインは、一定量を超えると、自律神経症状が生じる恐れがありますので、健常な成人は大丈夫な量(一日2杯まで)でも、問題となる可能性が否定されていないのですね。

しかし、コーヒーが好きな人にとって、「コーヒー飲まないで」というのは辛いですね。

また、カフェインが含まれている食品を除外するのも大変です。

ですので、症状が不安定な時、不安が強い時には摂取量を調整し、症状が落ち着いている頃は2杯程度までは可、としてみてはいかがでしょうか?

コーヒーはリフレッシュの効果もあり、ストレスの緩和にも良いと思いますので、ご自身の体調と相談しながら、調整することをお勧めします。

まとめ

本日は、パニック障害と喫煙、カフェイン摂取との関係についてお話しました。

どれくらいまでならOKか?の限界を設定しながら、体調も考慮して摂取することをお勧めします。

 

 

 

 

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