パニック障害のチェック項目と改善・治療について

chekkukoumoku

あなたは、突然の動悸や息苦しさ、めまいに襲われて驚いた経験はありませんか?

そして身体の病気、何か心臓に病気があるんじゃないか?と不安に覚えたことだとおもいます。

そして、もしかすると心療内科へいきついて、「パニック障害」と診断されるまで、その病名を知らなかったはずです。

普通に生活していると、あまり聞き慣れない病気だと思います。

診断されたとしても、過呼吸状態になったり、心拍の過剰な動きに驚いて、不安になる事も多いでしょう。

今日は、パニック障害について説明したいと思います。

パニック障害の歴史

本の章

パニック障害は比較的新しい病名であり、以前は「○○神経症」という名前で知られていました。

歴史的な背景を説明していきたいと思います。

19世紀頃、身体科(精神科以外の科)の医師による報告がなされたのが最初です。

動悸や胸痛といった身体的な症状が、心臓には問題が無いのに現れること、そしてその症状は心理的な影響を受けているらしい・・といった報告です。

180年ほど以前から、「心理的な問題」というのは取りあげられていたんですね。

一方、精神科のほうでは、19世紀末に「不安神経症」として精神分析医のフロイトが報告をしています。

フロイトの言う「不安神経症」は、「心理的な不安が蓄積し、ある時に爆発して生じる」といった見解でしたが、その後心理的不安だけでは説明ができない研究も出て来ていました。

例えば、健常者とパニック障害の人へ乳酸を静脈注射すると、パニック障害のある方にはパニック発作が出ました。

これにより、健常者とパニック障害者との間では、生物学的な違いがあるということがわかり、これが後の「脳機能異常」が原因である、という話につながっていきます。

ですから、「パニック障害」は心理的なもの?と決めつける必要は無く、こころと身体の両方が関与していると考えたら良いと思います。

パニック障害とはどのようなものか

過呼吸女性

パニック障害とは、突然「パニック発作」が起こる事で知られています。

パニック発作とは、急性の不安発作のことです。

そして、発作が無い時にも「発作が起こるのではないか」と再発の恐れが続く不安障害の一つに分類されます。

パニック障害は、「心因性のもので、ストレスによって生じている」と考えられていることが多いです。

しかし、先にも述べたように、パニック発作には、必ずしも心因ではないものもあります。

過剰に身体に溜まった乳酸や二酸化炭素などによって誘発されたり、治療には抗うつ薬が有効であることから、「脳機能異常」によるものだと考えられるようになりました。

病態としては、「青斑核ノルアドレナリン系の過活動、縫線核セロトニン系の機能不全」 などの脳機能異常の存在が推定されています。

ではなぜ脳機能異常が起きるのか?

残念ながら、パニック障害の根本の原因は不明です。

しかし、パニック障害を一親等親族に持つ人は、一般人と比べて5〜7倍も発生率が高いことから、家族遺伝性が認められている疾患です。

一方、心理社会的要因としては、種々のストレスが発症や症状、経過に影響しています。

つまり、遺伝的素因を基礎に、ストレスが加わって発症し、脳機能異常によって症状が現れる、ということです。

パニック障害の症状としては…

落ち込む女性(画像)

一般的にどのような経過をたどるのか書いていきます。

突然の激しい動悸、息苦しさ、胸苦しさ、めまいなどの身体症状を伴う強い不安発作(パニック発作)に襲われ、「今にも死んでしまうのではないか」と考えパニックに陥る。

病院へいっても、病院に着くころには症状は収まっており、心電図などでも異常は見られない。

しかし、また発作が生じるのではないかと再発を恐れ(予期不安)、一人で外出したり、乗り物に乗って遠出できなくなってしまう。

パニック発作は通常、突発的に起こり、精神的・身体的症状を伴う強烈な不安が患者を圧倒してしまいます。

身体症状としては、動悸、頻脈などの心血管系症状、息苦しさ、窒息感などの呼吸器系症状、めまい、ふるえ、しびれなどの神経系症状などがみられますが、いずれも不安に伴う自律神経症状であり、器質的な異常はありません。

一回の発作は、数分から数10分程度で収まりますが、また繰り返します。

参考までに、パニック障害の診断基準を書いていきたいとおもいます。

(※DSM-Ⅳ-TR(精神障害の診断と統計マニュアル)による分類)

パニック障害の診断基準(DSM-Ⅳ-TR)

A.1.2.の両方を満たす。

1.予期しないパニック発作が繰り返し起こる

2.少なくとも1回の発作の後1ヶ月(又はそれ以上)、以下のうちの一つ(またはそれ以上)が続いていた事

a.もっと発作が起こるのではないかという心配の継続

b.発作またはその結果が持つ意味(例:コントロールを失う、心臓発作を起こす、「気が狂う」)についての心配

c.発作と関連した行動の大きな変化

B.広場恐怖が存在している/していない

C.パニック発作は、物質(例 薬物乱用、投薬)または一般身体疾患(例 甲状腺機能亢進症)の直接的な生理学的作用によるものではない。

D.パニック発作は以下のような他の精神疾患ではうまく説明されない。例えば、社会恐怖(例 恐れている社会的状況に暴露されて生じる)、特定の恐怖症(例 特定の恐怖状況に暴露されて)、強迫性障害(例 汚染に対する強迫観念のある人が、ゴミや汚物に暴露されて)、心的外傷後ストレス障害(例 強いストレス因子と関連した刺激に反応して)、または分離不安障害(例 家を離れたり、または身近な家族から離れたりした時)

引用:本の名前(人の名前)

精神科医師は、上記の診断基準に則って、患者さんの症状を査定し、パニック障害あるのかどうかを判断していきます。

ちょっとややこしいので、簡単に解説すると、以下のようになりますね。

予期しないパニック発作が繰り返し起こり、それが1ヶ月以上続いていること、さらにパニック発作に対する「心配」や「心臓発作を起こすのでは?」という考えも同様に持ち続けていること。そして、それはそれが何らかの薬物の反応ではないこと。その他の精神疾患とは区別されていること、が前提になります。

また、パニック発作の診断基準ものせますね。

強い恐怖又は不快を感じるハッキリ他と区別できる期間で、そのとき、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然発現し、10分以内に頂点に達する。

  • 1.動悸、心悸亢進、または心拍数の増加(心臓がドキドキする)
  • 2.発汗(汗をかく)
  • 3.身震い(手足や身体が震える)
  • 4.息切れ、または息苦しさ(息苦しい、呼吸が速くなる)
  • 5.窒息感(息が詰まる)
  • 6.胸痛、または胸部不快感(胸の痛みや不快感)
  • 7.嘔気、または腹部不快感(お腹の痛みや不快感)
  • 8.めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ(めまい、頭がぼーっとする、ふらつく)
  • 9.現実感喪失(現実でない感じ、自分が自分でない感じ)
  • 10.コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖(自分では調節できないという感じ、気が狂うのではという心配)
  • 11.死ぬことに対する恐怖(死ぬのではと恐れる)
  • 12.異常感覚(感覚麻痺、またはうずき感)
  • 13.冷感(寒気)、または熱感(火照り)

以上、見ていただくとお分かりですが、上記のパニック障害は、パニック発作がどのようにして起こっているのかをみて、診断をしていきます。

パニック障害の改善と治療

お薬手帳(画像)

パニック障害の治療は、先ほどから申し上げているように、まず原因となっている「脳機能異常」への治療として、薬物療法が奏功します。

薬物療法は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬、三環系抗うつ薬、その他三環系以外の抗うつ薬などが処方されることが多くあります。

お薬での治療のほかに、心理療法も行われることがあります。

「職場に行けば、過呼吸を起こすかもしれない。それは自分ではコントロールできない」といった「予期不安」が強い場合や、特定の場面を避け続けて、日常に支障があるといった場合には、お薬での治療と平行しながら、行われます。

特に効果があると言われるのは、認知行動療法・行動療法のなかにある暴露療法などです。

これは実際に、不安になる場面を段階的に区分けし、取り組みやすい内容から初めて、徐々に辛い場面へとシフトしていきます。

それを通して、「不安」をやり過ごす方法を身につけていきます。

詳しくはこちらをどうぞ→パニック障害の辛さを和らげるのは認知行動療法がイイ

手順としては、

  1. 薬物療法の効果を確認する
  2. ストレスにさらされている場合は、それから離れるように環境を調整する
  3. 心理療法を導入する・・症状が長引いたり、「もしまたパニックが起きたら、、」と予期不安が強い場合

といった具合です。

しかし、現実には心理士(カウンセラー)がそのクリニックには在籍していなかったり、医師の好みで心理療法の指示が出されたり出されなかったりしています。

在籍していない場合はもちろん、心理療法はできませんので、医師による精神療法のみになります。

ただし、それは時間が限られていますので、満足する結果にはつながりにくいのが現実です。

一方の「好み」とは、私の個人的な見解ですが、医師によっては心理療法や心理士の仕事への理解があり、積極的に活用しようとする医師とそうでない医師がいる、ということです。

ですから、心理療法を受けるべき状態でもいわば放置されてしまうことがよくあります。

(私たちの力量不足で、院内での広報や啓発が足りないということもありますが。)

そういった状況の中でも不利益を被らず、心理療法を受ける為には、あなた自信がまず発信をしてほしいと思います。

「こういう治療方法があると聞いたので、カウンセラーに相談したいのですが」などと医師へ伝えることです。

忙しい医師は、多くの時間を書類の作成に費やされて、きめ細やかに配慮できないところもあります。

ぜひ、ご自身から発信をしてみましょう!!

 

 

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