パニック障害を治すカウンセリングの手法とは

kaunseringu

動悸や息切れ、めまいなどのパニック障害では、身体症状がクローズアップされることが多いのですが、心理的な問題を解決することでパニック障害の症状が和らいだり、軽減することができます。

カウンセリングと一般的には呼ばれ、精神科や心療内科で臨床心理士が常駐していれば指示が出されるでしょうし、連携先があればそちらを紹介してくださることもあります。

今日は、カウンセリングと一般的に呼ばれる心理療法へ参加した時にどのような手法を使って治療が行われるのかを解説してきたいと思います。

カウンセリング男性

カウンセリングと呼ばれるものの、その手法はその臨床心理士によってさまざまです。

特に認知行動療法というアプローチを使うことで、より短期間で効果的に症状緩和することができます。

認知行動療法は、先の記事でも取り上げていますのでご参照ください。

今日はそのなかでも、不安を取り除く手法をご紹介します。

パニック障害に不安はつきもので、その症状が無くなったならきっと毎日を快適に過ごすことができるでしょう。

不安を取り除く手法はどのようなものかというと、ひとつずつ不安を感じる場面・状況をピックアップしていき、それを整理した後に、実際に不安場面を体験する、もしくはイメージの中で体験させる、ということをします。

例えば、相談者Aさんと臨床心理士のやりとりを見てみましょう。

Aさんは、色々な場面でパニック発作があるために行動範囲がどんどん制限されていってしまっています。

Aさん 「一番怖いのは、電車に乗っている時です。電車で知らない人が回りにいて、もし今パニック発作が起きたらと思うと不安です」

臨床心理士 「電車に乗っている時がもっとも不安なのですね。それでは電車をホームで待っている時は」

Aさん 「そうですね。今はもし電車に乗ったらと思うだけでも不安ですから、それも不安だと思います」

臨床心理士 「それぞれ、点数でいうと何点くらいですか?」

Aさん 「乗っている時が 95点(不安がマックス高いのが100点)、ホームで待つのは90点くらいでしょうか」

臨床心理士 「なるほど。それでは、電車に乗らなければならない日、家から出る時はいかがですか」

Aさん 「確かに、家から出る時、電車のことばかり考えます。特に、玄関から出る瞬間は躊躇しますね・・」

臨床心理士 「それではこれは何点くらい?」

・・

カルテと聴診器

このような形で、不安になる場面や状況を丁寧に確認していきます。

そして、その不安の場面や状況を不安度の高い順から低い順へと並べ替えて整理をしていくのです。

その後、場面や状況を、不安の低いものから順に場面を体験させたり、イメージで不安になる場面を思い浮かべさせ、不安が高まったところで、リラクセーションの動作を行い、不安軽減を図る、ということを数回繰り返します。

では実際の面接ではどのように行われているのでしょうか?

臨床心理士 「それではAさん、一番不安度の低い、出社しなくてはならない前の晩の就寝時の場面を思い出してください。思い出してうまくイメージすることができたら、手をあげてくださいね」

Aさん 手をあげる

臨床心理士 「それでは、布団の中にいる自分を想像してみてください。明日は電車に乗らなくてはいけませんね。どんなお気持ちですか。イメージできましたか」

Aさん (少し間を置き)手をあげる

臨床心理士 「不安を感じていますか」

Aさん 手をあげる

臨床心理士 「はい、それでは今、不安は何点くらいですか」

Aさん 「少し下がって、20点くらいでしょうか」

臨床心理士 「それでは前にお伝えしたリラクセーションをやってください」

・・

このような流れで、イメージのなかで不安にさらす練習をしていきます。

なぜこの方法が症状軽減に効果があるのかというと、不安や怒りの感情というのは現れてからしばらく時間経過すると、必ず不安が落ち着いていきます。

不安の起こり方

しかし、患者さんたちは不安や恐怖や怒りというのを避けることで、不安にならずに済むという方法をとっていますので、不安が和らぐという経験をしていませんし、不安などの感情が未消化のままになってしまいます

未消化の感情は、その場面や状況を想起するだけでも高い不安を持続してしまいます。

そうすることによって不安は解消されないままになってしまうのです。

イメージで経験するだけでも、この不安が通り過ぎさるのを体験できます。

それによって、不安が和らいでいきます。

イメージで不安を軽減する方法は、患者さんに与える苦痛は大きくないと言えますが、実際場面を体験してもらうとなると非常に強い刺激となって、大きな苦痛を与えてしまいかねません。

この強い不安に打ち勝つために、リラクセーションだけでなく、もっと強力な対処方法が必要となります。

一つには、強い苦痛を伴う経験をするために、安心できる、信頼できる人と共に実施する必要があります。

安心できる人と一緒にいる、というだけで不安に対抗できる効果があります。

不安に打ち勝つ方法として、リラクセーションのほかに、意識や注意を別のことへそらす方法(気そらし)があります。

違うことを考えたり、関係ないことをしてみたりして、気をそらせる、紛らわせます。

自転車(画像)

次に、気分を高揚させるのも良い方法と言われます。

自分は打ち勝つことができる!」と言い聞かせたり、アニメなどの空想や身の回りにいる強いイメージの人のつもりになったりして、その不安へ対抗します。

そのほか、何かを食べて空腹を満たすのも良いと言われます。

反対に面白い方法として、逆説志向というのがあります。

例えば、心の中で「もっと不安になれ、不安になれ!」と落ち着かせたい方向とは逆の方向の気持ちを持つことで、かえって落ち着くという作用があると言われます。

「泣け!泣け!」と言うと、泣きたくなくなる、そんな感じでしょうか。

不安を軽減させる経験を通して、自分にあった不安を低減するやり方が見つかることも利点かもしれませんね。

今日は、不安を軽減する方法について、最もポピュラーな方法をご紹介いたしました。

不安を軽減する方法について知ること、情報を集めることは、病気を打ち勝つために大切なことです。

ぜひ、今度は知るだけでなく、可能であれば実践してみましょう!

今回の記事はお役にたてましたでしょうか?

もし、今回の記事を読んで感想や分からない事などありましたら、下記のフォームより私にお伝え下さい。

些細な事でも構いません。

おそらく、あなたが抱いた疑問は、これからこの記事を読む方も抱く疑問です。

そういった疑問を1つ1つ解決していきます。

コメントして頂ければ気づき次第、すぐに回答いたします。


サブコンテンツ

このページの先頭へ