家族や友人がパニック障害の場合のサポートや接し方について

gimon

ご自身の大切な方が何らかの病気になった場合、非常に心配だし、何かしらかのサポートをしてあげたいと考えるかもしれません。

それが特に、精神的な病である場合には、その接し方/サポートの方法には注意すべき点があります。

というのは、接し方やサポートの仕方次第では、その方の病気が良くなる可能性があるからです。

今日は、家族や大切な友人がパニック障害の場合のサポートの仕方や接し方について考えていきましょう。

パニック障害とは何か

薬剤師(画像)

まず、病気についておさらいをしていきましょう。

パニック障害とは、生物学的な基盤をもっている人があるストレスをきっかけに発症する「心の病気」のことです。

簡単に言うと、もともとなりやすい人がいて、そのなりやすい人が自分が対処できる限界を超えたストレスを受けた時に発症する病気だと言えます。

この病気ではどのような症状が起こるのかというと、

突然の激しい動悸、息苦しさ、胸苦しさ、めまいなどの身体症状を伴う強い不安発作(パニック発作)に襲われ、「今にも死んでしまうのではないか」と考えパニックに陥る。

病院へいっても、病院に着くころには症状は収まっており、心電図などでも異常は見られない。

しかし、また発作が生じるのではないかと再発を恐れ(予期不安)、一人で外出したり、乗り物に乗って遠出できなくなってしまう。

パニック発作は通常、突発的に起こり、精神的・身体的症状を伴う強烈な不安が患者を圧倒してしまいます。

身体症状としては、動悸、頻脈などの心血管系症状、息苦しさ、窒息感などの呼吸器系症状、めまい、ふるえ、しびれなどの神経系症状などがみられますが、いずれも不安に伴う自律神経症状であり、器質的な異常はありません。

一回の発作は、数分から数10分程度で収まりますが、また繰り返します。

このような症状の患者さんに対して、家族や友人はどうすれば良いのでしょうか?

家族としての関わり方

三世代家族

家族といってもいろいろな関係があります。

まず、自分の配偶者(彼氏や彼女)がパニック障害である場合・・

例えば、「妻がパニック障害の発作を恐れ、いつも落ち込んでいる。どう接したらいいのだろう」といった相談がありました。

家族というのは、コミュニケーションが不足しがちです。

というのは、お互いに一緒にいる時間が長過ぎて、お互いのことを「分かった気になっている」のです。

もちろん、相手の考えを推し量り、多くは合っているのでしょう。

しかし、病気等の複雑な状況になると、それが空回りする事も多いのです。

「このことには触れないでほしいだろう」などと、相手を気遣うあまり、そのことについて何も話さなければ、逆に「私の悩み等、軽いものだと思っているのだろう」と勘違いを与えてしまいかねません。

もちろん、推し量ってもらうことで相手を喜ばせることができるかもしれませんし、それを望む場合も有ります。

このような推し量り方は、日本的な対応だと言えるかもしれませんが、相手を気遣うことは、こういった行き違いが起きる可能性も含んでいます

特にこのような場面、病気をしていて、どう対応していいのか?と悩む場合には、むしろ声をかけてあげるのがいいです。

「どうしてほしい?」

という単刀直入な声かけでもかまいません。

「あなたを気にしている」「大事に思うから、どうしたらいいか知りたい」

といった内容を伝えると良いです。

家族だからこそ、大事な場面ではこのような声かけをすることで安心感を与えるという利点もあります。

次に、自分の子どもがパニック障害である場合には少し注意が必要です。

思春期まっただ中にいる子どもさんの場合は、大人と子どもの間にいると言えます。

そうすると、構われることが煩わしく感じてしまうのです。

これは、大人になろうとする準備で、誰もが経験することです。

父親や母親を拒否しているわけではなく、成長過程だと思っておくといいでしょう。

このような時期に、パニック障害の症状が疑われる場合には、相手の求めに応じるのはもちろんですが、一方であまりにしつこく状況を聞いたりしないほうが良い場合もあります。

相手の気持ちを試しながら、どうして欲しいのかを引き出す必要があります。

そして、臨床場面でよく聞かれるのが、

「親は精神科へ行くのを反対している」

というものです。

病院へ行くのは、本人でさえ不安です。

そんな中、一番味方になって欲しい家族から反対をされると、こども本人としては八方ふさがりとなってしまうのです。

病院へ言ったほうがいい、と学校の先生などから勧められた場合には、ぜひ進んで背中をおしてあげてください。

辛い状況にある中で、親から反対されること、否定されることは、のちのちに溝を作ることがあります。

本当の気持ちを話してもらえる関係性を続けるためにも、ぜひ背中をおしてあげましょう

そして、配偶者やこども、いずれの場合にも、相手の症状が良くならないことに焦る事は禁物です。

主治医の話を一緒に聞きに行ってあげること、どう対応したら良いのかをよく相談することによって、

「私の事をきちんと考えてくれているんだ」

と相手にしっかりと伝えることになります。

治療方法がありますから、それを一つ一つ丁寧にこなしていくことに重点をおいて、長期的な視点でサポートしてあげるのが良いでしょう。

友人へのサポートの仕方について

ブランコ(画像)

親しい友人が病気の可能性がある場合・・

親しい友人が病気になっていて、どう接したらいいか悩む、、。

という声はよく聞きます。

親しい友人の場合には、私は「どれだけのことが自分にできそうか」を考えるようにとまず伺います。

というのは、家族の場合と違って友人というのは、割ける時間が限られていますし、何より責任の範囲が違います。

家族は生活を共にする分、可能な限りサポートしてあげることができます。

(それでも、どこまでやるのか、は大切です)

しかし、友人の場合には「自分の生活がある」ということを前提にして考えなければ、長期的なサポートはできません。

よくあることでは、

「ずっと仲良くしてきたのに急に冷たくなった」

「ずっとサポートしてきたが、限界がきたので、距離を置いた」

ということなんです。

世話好きでとても優しい方はどこまでもサポートしてくださるのですが、最終的にはこれ以上はできない・・となってしまいます。

相手の人生に踏み込みすぎて、最後は放り出してしまう。

これは最も懸念すべきことです。

患者さんにとっても、信頼をおいていただけにとても傷ついてしまうはずです。

不要な痛みを受けないように、最初からどこまでサポートするのか、割ける時間はどれくらいか、優先順位をはっきりとさせる。

ということを明確にしておく事をお勧めします。

もちろん、家族の場合においても、サポートをしすぎる、つまりその患者さんができることもやってあげてしまうと、その患者さんの自立心が削がれたり、自信をつけることができるはずだった経験さえも奪ってしまいがちです。

ですので、まず、上記

不要な痛みを受けないように、最初からどこまでサポートするのか、割ける時間はどれくらいか、優先順位をはっきりとさせる

を意識することから始めてみましょう。

そうすることで、長期的なサポートが臨めます。

こちらの記事もご参照下さい→「あなたの旦那さんや彼女などのパートナーがうつ病、自律神経失調症やパニック障害になった場合のコミュニケーションの方法

患者さんを理解すること

パニック障害は、本人にしかわからない辛さがあります。

最後にお伝えしたいのは、患者さんを理解することが大切である、ということです。

病気であることに周囲が慣れてくると、

「もう大丈夫なんじゃない」

「甘えているんじゃないか」

などと考えてしまう事があります。

もちろん、もう大丈夫なんだけれど、前に進めないでいるという状況はあるはずなのですが、大切なのは、ご本人が「もう大丈夫そうだ」と感じる事ができる状況を作ってあげることです。

1人で電車に乗る事ができたり、1人で外出ができたり、パニック発作をやり過ごすことができたり、周囲の人の目を気にせずにいることができたり。

こういった経験ができるように、周囲の人は丁寧にサポートをして差し上げるのが良いと思います。

 

 

 

 

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