心身症や自律神経失調症を治療するバイオフィードバックという方法

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心身症や自律神経失調症は、自分ではコントロールできない「自律神経系」が関わっているため、意識して改善させることが難しいです。

また、薬物療法においても限界があり、心身症や自律神経失調症を治すこともまた難しいと考えられてきました。

しかし、バイオフィードバックという方法を使えば、その自律神経系を意識的にコントロールすることが可能になります!

今日は、このバイオフィードバックについて解説していきたいと思います。

バイオフィードバックとは? バイオフィードバックについて解説する書籍から引用しますと

バイオフィードバックのシステムは、標準的には1)生体情報を検出するセンサー、2)信号を変換するエンコーダー、3)フィードバック装置の3つの要素から構成される(図)。センサーは様々な生体情報を検出し、電気信号に変換するものである。これには、電気抵抗(伝導性)を検出するもの、微細な電気信号をとらえるもの、温度を検出するもの(サーミスタ)、物理的進展をとらえるもの、赤外線をとらえるものなどがある。エンコーダーは信号を整理し、フィードバックできるように変換するものである。フィードバック装置として、通常はコンピュータを用い、ディスプレイによる画像表示や音声によって、生体の情報を対象者にフィードバックする。

biofeedback

(図)

とあります。

つまり、身体に装置を取り付けて、身体の生理的な反応をキャッチし、それをコンピュータなどで瞬時に解析して、フィードバックを行うもの、ということです。

信号には様々な種類があります。

表面筋電図、皮膚電気活動のほか、心電図や脳波などもあります。

人の生理反応を図ることによって、実際に身体に起きている不安、緊張などの情動的な変化を知る手がかりが得られます。

普段の自分の状態は、なかなか意識することができず、呼吸が浅かったり早かったり、また肩の緊張が強かったりします。

このような生理的な変化を主観的に理解していくため、生理指標として機会を用いて客観的なデータで示し、ご自身の身体と照らし合わせる作業を行います。

そうすることで、自分の身体のコンディションを把握することにつながり、身体からのサインに敏感に反応できるようになってきます。

例えば、心身症の患者さんは健常者の人と比べて呼吸が浅くなりがちだといいます。

ですので、呼吸による胸郭の動きを捉えることで自律神経の働きをチェックする事が可能になります。

また、パニック障害の患者さんにおいては、呼吸が不安定になりやすいと言われているため、呼吸法やリラクセーションを実施している時とそうでないときの比較をしながら、呼吸による胸膜の変化を確認させることで、自分自身の呼吸状態に意識を向け、変化させる事ができるようになります。

実際のバイオフィードバックの手続き それでは、実際にどのようにしてバイオフィードバックを取り入れているのか、その流れを見てみましょう。

(筋電図の例)

① 力を入れたり抜いたりしたときの筋電図の変化をみてフィードバック

② 筋電位が高い時(緊張状態)と低い時(弛緩状態)との身体感覚の違いに着目する。

③ ②での身体感覚の違いを手がかりに、筋電位のコントロールを試みてもらう。リラクセーション技法を取り入れることもある。

④ 自分で緊張と弛緩をコントロールできているかどうか、筋電図をみながら確認。最終的に筋電図によるフィードバックなしで実施してみる。

このような流れで、バイオフィードバックが行われます。

バイオフィードバックの良いところは、自分では気付く事の出来ない身体的な変化をとらえて、自律神経の働きを主体的に変化を促すように働きかけるところです。

自律訓練もどうような効果があると思いますが、どうしても変化を感じにくいという難点があり、途中で挫折してしまいがちです。

しかし、バイオフィードバックであれば、客観的なデータとして数値がでますので、それを基準にしながらリラックスしたり緊張させたりというトレーニングができます。

そういった利点から、手軽には行えませんが、効果的な方法だと言えます。

自分で出来る?バイオフィードバック

さて、医療機関に置いてもなかなかバイオフィードバックが受けられるところはありません。

では、どうにかセルフケアとして「バイオフィードバックもどき」ができないでしょうか?

と思案してみました。

まず、指標を決めます。

呼吸

手足の温かさ

この3つは簡単な指標として使えるかもしれません。

例えば、普段の自分の呼吸回数をチェックします。

1分間の呼吸回数がどれくらいなのか、呼吸は浅いのか、深いのか。

呼吸をしているとき、胸が膨らむのか、お腹が膨らむのか。

こういったものをチェックしていきます。

そして、呼吸が浅く、早い場合には、自律神経は交感神経が優位になっている可能性があります。

自律訓練などを通して、副交感神経優位にできるように促してみましょう。

自律訓練後、呼吸の状態がどう変化したか確認します。

浅かった呼吸が深く、ゆっくりとなっていたならば、交感神経から副交感神経へスイッチングできている可能性があります。

明確に変化を捉えることはできませんが、少しずつ自分自身の感覚がつかめてくるでしょう。

 

参考文献:竹林直紀編著 2011 補完・代替療法 バイオフィードバックとリラクセーション法 金芳堂

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