うつ病はどのような時に診断されるのか。自己チェック方法

jikosindan

「仕事に行くのがおっくうになってきた」「よく眠れない」「食欲がない」などといった気になる症状がでてきた時、もしかすると私うつ病と心配になることって誰でもありますよね。

今回、うつ病と診断されるときとそうでないときの違いをお話したいと思います。

落ち込むたびに病院で診断を受けるわけにはいかないので、その目安をお伝えできればいいなと思います。

うつ病とは

ブランコ(画像)

まず、あなたはうつ病と聞いてどんなイメージを持ちましたか?

落ち込んで、元気がなく、いつも泣いている、眠れない、死にたいという・・などが思い浮かびますでしょうか。

インターネットが発達し、グローバル化している現代、24時間営業のお店、365日影響するお店が並ぶ現代では競争が激しく、ストレス社会と言われています。

そのような状況にあって、私たちはうつ病を患う人を目にすること、自分がうつ病を患ってしまうことが珍しくなくなってきました。

うつ病は実は種類があります。

  • 内因性うつ病
  • 心因性うつ病
  • 身体因性うつ病

これらは、うつ病になる背景が異なり、治療方法も変化します

内因性うつ病は、原因が遺伝的な要素が大きく影響しています。

これには2種類あって、単極性うつ病と双極性うつ病とに分かれます。

双極性というのは、鬱と躁の2つの気分状態が入れ替わることを言います。

気分が落ち込みふさぎ込むような状態をうつ状態といいますが、一方でその極である気分が爽快で過活動な状態、行き過ぎると対人トラブルや問題行動に発展してしまうのが躁状態です。

これは、発症のきっかけにはストレスが影響すると言われますが、環境に影響されるよりも自分自身の体内リズムの変化に応じて上下するものなのだそうです。

ですから、一番大切な治療法はお薬をきちんと服用するということと、生活リズムが崩れないようにするということです。

次に心因性うつ病とは、精神的なストレスが主な原因となり生じるうつ病のことです。

ですから、ストレスとなっていることを取り除くことでうつ病は改善していきます。

逆に言うとどんなにお薬などで治療を重ねたとしても、ストレスのある環境におかれたままでは決して良くなることが期待できない、ということになります。

頑張る(画像)

最後の身体因性うつ病とは、身体的な変化が原因となってうつ状態になることを言います。

例えば、器質性うつ病とは脳の病気によって起きるうつ病ですし、身体疾患にともなって起きるうつ病や投薬治療中のお薬に反応したり、アルコール依存症に伴ううつ病も身体因性うつ病といえるでしょう(アルコール依存症はうつ病と関係が深いとされています)。

これらは、身体的な問題が取り除かれると改善することが見込めますが、病気に伴っている場合には長い間付き合っていくことを余儀なくされる場合もあります。

以上、見てきたようにうつ病といってもその背景によって病名は違いますし、治療方法も異なっているんですね。

分類については以上ですが、今度は症状を一つ一つ確認して、今あるあなたの状態がうつ病と診断されるのかどうか?

DSMという診断マニュアルを参考にしていきたいと思います。

診断方法

本の章

まず、精神科医の先生たちはDSMという精神疾患の分類と診断の手引きというマニュアルに沿って、精神的な病を分類、診断しています。

今回、DSM-Ⅳを参考にしてうつ病とは何かをひもといていきましょう。(現在は、DSM-Ⅴが世に出ています)

まず、先ほど出ていた「うつ状態」と「躁状態」を具体的に記述していきます。

ここでは、「大うつ病エピソード」、「躁病エピソード」と呼びます。

大うつ病エピソード

A.以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、病前の機能から変化を起こしている;これらの症状のうち少なくとも一つは、(1)抑うつ気分または(2)興味又は喜びの喪失である。

(1)その人自身の言明(例えば、悲しみまたは空虚感を感じる)か、他者の観察(例えば、涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど一日中、ほとんど毎日の抑うつ気分。
※小児や青年ではいらいらした気分もありうる。

(2)ほとんど一日中、ほとんど毎日の、すべて、又はほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退(その人の言明、または他者の観察によって示される)。

(3)食事療法をしていないのに、著しい体重減少、あるいは体重増加(例えば、1か月で体重の5%以上の変化)、またはほとんど毎日の、食欲の減退または増加。
※小児の場合、期待される体重増加がみられないことも考慮せよ。

(4)ほとんど毎日の不眠または睡眠過多。

(5)ほとんど毎日の精神運動性焦躁または制止(他者によって観察可能で、ただ単に落着きがないとか、のろくなったという主観的感覚でないもの)。

(6)ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退。

(7)ほとんど毎日の無価値観、または過剰であるか不適切な罪責感(妄想的であることもある)、(単に自分をとがめたり、病気になったことに対する罪の意識ではない)。

(8)思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる(その人自身の言明による、または、他者によって観察される)。

(9)死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画。

B.症状は混合性エピソードの基準を満たさない

C. 症状は臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

D.症状は、物質(例:乱用薬物、投薬)の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患(例:甲状腺機能低下症)によるものではない。

E.症状は死別反応ではうまく説明されない。すなわち、愛する者を失った後、症状が2か月を超えて続くか、または著名な機能不全、無価値観への病的なとらわれ、自殺念慮、精神病性の症状、精神運動制止があることで特徴づけられる。

以上がうつ病のエピソードを満たす基準になっています。

 

躁病エピソード

A.気分が以上かつ持続的に高揚し、開放的または易怒的ないつもとは異なった期間が、少なくとも1週間持続する(入院治療が必要な場合はいかなる期間でもよい)。

B.気分の障害の期間中、以下の症状のうち3つ(またはそれ以上)が持続しており(気分が単に易怒的な場合は4つ)、はっきりと認められる程度に存在している。

(1)自尊心の肥大、または誇大。

(2)睡眠欲求の減少(例えば、3時間眠っただけで良く休めたと感じる)

(3)普段よりも多弁であるか、しゃべり続けようとする心迫。

(4)観念奔逸、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験。

(5)注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でない関係のない外的刺激に転導される)。

(6)目標志向性の活動(社会的、職業または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動性の焦燥。

(7)まずい結果になる可能性が高い快楽的活動に熱中すること(例えば、制御のきかない買い漁り、性的無分別、馬鹿げた商売への投資などに専念すること)。

C.症状は混合性エピソードの基準を満たさない

D.気分の障害は、職業的機能や日常の社会活動または他者との人間関係に著しい障害を起こすほど、または自己または他者を傷つけるのを防ぐために入院が必要であるほど重篤であるか、または精神病性の特徴が存在する

E.症状は物質(例:乱用薬物、投薬、あるいは他の治療)の直接的な生理学的な作用や一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)によるものではない。

ここまでが躁病であることを満たす基準です。次は、うつ病、躁病エピソードに出ているので参考までに混合性エピソードを載せます。

混合性エピソード

A.少なくとも1週間の間、ほとんど毎日、躁病エピソードの基準と大うつ病エピソードの基準を(期間を除いて)ともに満たす。

B.気分の障害は、職業的機能や日常の社会的活動または他者との人間関係に著しい障害を起こすほど、あるいは自己または他者を傷つけるのを防ぐため入院が必要であるほど重篤であるか、または精神病性の特徴が存在する。

C.その症状は、物質の直接的な生理学的作用(例:乱用薬物、投薬、またはほかの治療)、または一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)によるものではない。

これら3つのエピソードの組み合わせによって、単極性うつ病、双極性障害とに分かれます。大うつエピソードがある人は単極性うつ病と診断される可能性があり、大うつ病エピソードに躁病エピソードも認められると双極性障害と診断される可能性があります。

・・・ややこしいと思うので、ここで簡単なチェック法をご紹介します!

うつ病チェック

カルテと聴診器

まず、この2週間を振り返ってお答えください。以下の項目にいくつ当てはまりますか?

  •  悲しい、落ち込む、空しい感じを感じている
  •  いままで興味があったことへの関心がなくなった
  •  体重が減った(目安:1か月で体重の5%以上)
  •  体重が増えた(目安:1か月で体重の5%以上)
  •  眠れない
  •  寝ても寝ても寝たりない
  •  精神的に落ち着きがなく、焦りや不安がある
  •  疲れやすくなった
  •  自分自身を責めてしまう
  •  自分は社会に役立たない人間だと思う
  •  集中力がおちた
  •  物事が決められない
  •  死にたいと考えたことがある
  •  死にたいと考え、計画をしたことがある

上記の項目のうち、5つ以上が当てはまるとうつ病の可能性があります

躁病チェック

血液検査

次に、1週間を振り返って、以下の項目であなたはいくつ当てはまりますか?

  •  自分は素晴らしい人間である、特別な人間であるという感覚がある。
  •  気分が高揚し、開放的になる
  •  いつも以上に怒りっぽくなっている
  •  眠らなくてもエネルギーいっぱいだ
  •  いつもより人としゃべりたい欲求が強い
  •  考えがまとまらない
  •  注意散漫になっている
  •  学校や職場での活動を広げたり増やす
  •  人との交流を増やしたり、活動的になりすぎる
  •  性的に無分別になる
  •  収支に見合わない買い物をたくさんする

こちらは、3-4つ以上ある場合に躁状態の可能性があります。

上記の項目が当てはまり、かつ日常生活に支障が出ているのであれば、診断される可能性があります。

チェック項目で、「当てはまるな」と思われた方、次に何をしたらいいかと言いますと・・、精神科を受診してみましょう。

特に躁エピソードが当てはまっている場合には、心理療法よりも薬物療法がメインになりますし、お薬を飲むことによってだいぶ気分状態が穏やかになっていき生活がしやすくなります。

内因性うつになるわけですが、内因性のうつ病は身体、体質からきている病気なので、身体に直接働きかける投薬という方法がもっとも効果のある方法です。
うつ病の可能性だけが心配される場合も、内因性なのか心因性なのか?それによって対処法は変わってきます。

心因性であれば環境にあるストレスを取り除かなくてはなりませんが、内因性の場合はやはり薬物療法がメインになります。

ですので、まずはしっかりと診断してもらうためにも受診をお勧めいたします。

 

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